悲しみの瞳の少女②


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ファウストは考えていた
永遠とも思える時間の中でただ唯一自分が心酔するに至った偉大なる指導者の事を
人間の成しえる限界を遥かに超えた偉業を成し遂げる力
誰もが持つはずの心のブレーキを持たない、善悪を超越した際限無き意志力
生まれた事自体が奇跡とも言えるかのような存在を
「フューラー・・・」
ただのクローンでは駄目だ
完全なる肉体と完全なる力を以ってしなければ、あのお方の完全なる魂に相応しくない
「そのためにもヴァジュランダが、無限エネルギー機関の秘密が欲しい。絶対に必要だ」
ネオナチ壊滅後の新生ネオナチス『アポカリプス・ナウ』
現在の総統代理もなかなかに素晴らしい力を持ってはいるが力だけだ
「必ずや甦らせてご覧にいれます。このファウストが必ず」
衛星と諜報員の情報によればドバイには既に神具の守護家たるキルリアン家の騎士団がその陣を構えている
そしてマグダリーナ・キルリアンが十六聖天本部に向ったとの情報も得ている
「進攻するには今しかない。少数精鋭で一気に奪い去る」
「お父様」
自身の研究室でDNAの塩基配列図と人体組成マップを見ながら
ブツブツと独り言を言っていたファウストの後ろに新武装の調整を終えたブリュンヒルデが現れる
「準備は整ったか。ではよろしい、これから戦争をしに行く」
軍服の上から羽織った白衣を翻し部屋を出て行くファウスト
基地のドックに係留してあるのは闇夜に紛れるための漆黒の飛行船
「遅いぞファウスト。10分前集合が正しい集合時間だ」
既に飛行船の前に集まっていた4人のコマンダーの一人である序列5位の男
白いマフラーに赤と黒の派手なバイクスーツを身に纏いガスマスクで顔を隠す自称正義の味方
「残酷」ザイデルベックが腕を組み足を肩幅に開いたヒーロー立ちで出迎える
「これは失礼した。どうやら既に全員お集まりのようだ」
そう言って顔を向けた先には先にはニホンオオカミの頭にツキノワグマの胴体
恐竜(獣脚類)の下半身にオオサソリの尻尾が生え赤と黒の包帯が巻かれた人間の腕を持つ不気味な男
序列3位、人型決戦生物兵器「拒絶」のジョン・ドゥ が居た
「・・・」
「しかしいつ見ても悪の怪人みたいだな君は。せめてもう少し愛想良くしたらどうだ」
「その愚痴はもう聞き飽きたぞ。またこの間のように喧嘩になりたいのか?」
緊張感漂うムードの中、ザイデルベックの好き勝手な話を静止したのは新参のコマンダー
序列10位「物質主義」のドミトリエフ
「雄鶏のケンカに興味はないわ。早くしてくれる?」
長い金髪に黄金の瞳、端正だが冷たい表情をした歳若い新たなコマンダー
「あぁ、これから俺達は協力して悪の組織から神秘の秘宝を奪取しなければならないのだからな!」
「それにしても大袈裟なメンバーね。少し敵を買いかぶり過ぎじゃない?」
「総統代理の指示を受けたリーダーの意向です。我々に決定権は無いと思われます」
「今作戦はAAAクラスの重要任務だ。この編成は妥当だよ」
「総帥代理は慎重であらせられるのさ」
全員が揃ったと思われた最中、最後のコマンダーが時間に遅刻してデッキの入り口から姿を現した
「それに、ここで奴等を一人でも潰しておけば何かと都合が良い」
後ろに鎖で繋がれた過激なメイド服の女性を付き従え
やや機械音声のような声色でかつての美貌を今は無粋な機械で補う男
「さすが復活が早いな。だが遅刻とはいただけない」
「君のような良い素材を扱えて、私も科学者冥利に尽きるよ」
「お褒めに預かり光栄です、ドクトル・ファウスト」
以前次郎に一刀両断され死んだはずの序列7位「色欲」のアルゲマイネが
ファウストの手により改造手術を受けアルゲマイネ・ギアとして甦っていたのだった
アポカリプス・ナウが誇る屈強な兵士達の中でも圧倒的力を誇るトップ10人『クリフォトの十大悪』
そのコマンダー達の内6人と謎の新たなコマンダーが一堂に会し一つの作戦行動に従事する
それはまさにドバイに死山血河の地獄が生まれる事を意味していた
8i:「貪欲」のファウスト 4i:「無感動」のブリュンヒルデ 5i:「残酷」ザイデルベック
3i:「拒絶」のジョン・ドゥ 10i:「物質主義」のドミトリエフ 7i:アルゲマイネ・ギア
そして・・・
死を運ぶ黒い飛行船が今ドバイ上空に向けて発進した
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