【未来予知♯1――真夜中のスニーキングミッション】


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「ふわぁ~……、と
……おや、今日の料理当番はおしんちゃんでしたか」
「あ、おはようございます、あいかさん
ええ、何でも今朝はお義母さまが町内会の清掃活動だそうで
ブリュンヒルドさんと一緒に早くから」
「ふーん……
みことさんも朝早くからご苦労さまです
……ところで」
「はい?
何でしょう?」
「ゆうべはおたのみだったようですな、へっへっへっ……」
「――はわっ!?
にゃにゃにゃっ、いったいぜんたいにゃんのことやらっっ!?」
「隠さない隠さない
同じおにいちゃんハーレムの仲間じゃないですか
確かおしんちゃんはまだ2回目でしたよね
……正直なところ、どうでした?」
「ど、どどどどうでしたと訊かれましても、あの、その……
えぇと、まぁ、その……す、素敵……でした」
「あはっ、ようやくおしんちゃんも分かってきたじゃないですか
それで? もっと詳しく話してください!
具体的には何が素敵だったんです?」
「えぇっ!?
えーと、それは……
あ、あの……すごくドキドキして……
いけない事だって分かってるのに、もう見てるだけで頭がクラクラしてきて」
「ほうほう、それで……?」
「さわると、熱い吐息がこぼれて……
私ったら、はしたないと思いつつも匂いを確かめちゃうんです」
「匂いですか、意外とマニアックですねおしんちゃん」
「だって、我慢できなくて、つい……
それから舌を伸ばして、犬さんみたいにペロペロと舐めてみて」
「口の中に、何とも言えない風味が広がるんですよね」
「は、はい……
そうしてると気分が昂ぶってきて、胸がきゅーってなってきて……
一気に口の奥まで、えいっ、て咥え込んじゃいました……」
「はぅ……話を聞いてるだけで、あいかまでおツバ出てきちゃいました」
「本当は、あんな事しちゃいけないのに……
あぁ神さま、私は悪い子になってしまいました」
「その様子、本当は嫌じゃない……ううん、すごく気持ちいいと思ってますよね」
「そ、それは……うぅ、恥ずかしいですよぉ……」
「そんなに気に入ったんですか……つまみ食い」
「だ、だってあれはお義母さんがお客さまのために買い置きしてる高級なお菓子で……
本当は、手をつけたらいけないんです……」
「でも、美味しいんですよね
特にどら焼きが」
「うーん、私はどちらかと言えば最中の方が……」
「な、なんですかそれ!
憤慨しました
あの桐箱の中で一番美味しいのはどら焼きです! 間違いありません!
しっとりと濃密で、堅すぎず柔らかすぎない絶妙の食感
甘く香ばしい風味
あのフワフワこそ究極の味わいですよ」
「はぅっ、いくらあいかさんでもこれだけは譲れません!
個別包装で作りたてそのままの軽やかな口当たり
パリッとした皮が舌の上で淡雪のようにとけていく感触
まさに最中こそお義母さま秘中の秘たるお茶菓子と言い切って過言ではないはずです!」
「ぐぬぬぬぬ……」
「ふぬぬぬぬ……」
「むぅ……!」
「くぅ……!」
「ふしゃーっっ!!」
「がるるる……!!」
「――はいはい、ケンカはそこまでにしてね」
「「……え?」」
「それにしても、あいかちゃんとおしんちゃんがケンカなんて珍しいわね」
「みことさん!?」「お義母さま!?」
「はーい
優しくて美人なみんなのお母さん、明楽命さんよ」
「というか、どうして突然そんなところから出てきたんですか」
「お義母さまは今朝早く、普通に玄関から出かけたはずです
いったいいつの間に戸棚の中へ……?」
「ふふっ、それはヒ・ミ・ツ♪
そんな事より……
……聞かせてもらったわよ」
「「ギクッ」」
「どおりで最近、お茶受けの減りが速いと思ってたのよねぇ」
「あ、あはははー……」
「こっ、これには深い訳が……!!」
「問答無用っ」
「「ごっ、ごめんなさーい!!」」
「はい、よろしい
じゃあ罰として、二人はこれから一週間お掃除当番
あーんど、もちろんおやつ抜き」
「「そんなぁ~……」」

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