十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド六章前編~


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「あれネリー。ひょっとしてレミー死んじゃった?」
「うん、そうみたい」
「構うな。あんな下衆、死んだところでマイナスにはならん」
「そぉだね~」
「ボクのバンダースナッチもやられちゃったみたい。あ~ぁ。今回はボクはここまでかなぁ」
「大丈夫、後はアタシ達7人で片づけるから」
「私も頑張るよ~」
「あの女より優れているところを見せねばならん。行くぞ」

「ん~…?」

佐藤次郎はその身体に僅かな違和感を感じていた
本当に僅かな、次郎ほどの修羅場を潜った男ですら、錯覚と間違えそうな違和感

「アレ?どしたの次郎?」
「どうかなされたんですか?次郎様」
『次郎、年頃?』

先ほどから頭を捻っている次郎を心配して、三人の少女が下から顔を覗き込んでくる
もっとも、このうちの一人。歩くゴミ袋とまで言われるデスメタルに関しては
次郎は男と思っているのだが…
ともあれ、無邪気な笑みを浮かべる少女達を見ていると、気のせいだった気がしてくる

「あぁ、何でもねぇよ。チョット喉乾いただけだ」
「!」「!?」『!』

無用な心配はさせるものじゃないな、と年上として、それらしい言葉で誤魔化したつもりだ
ったのだが
どうやら、言葉の選択を間違えたらしい。
三人の少女は、顔色を変え、何処となく不敵な笑みを浮かべて三方向、別々の場所に散って
いった

「…んだアリャ?」
「…次郎さん。いけませんよ。それは良くない」

そう言いながら次郎の後方から現れた男
次郎と同じ組織に身を置く徳間秋太郎である。

そう言いながら次郎の後方から現れた男
次郎と同じ組織に身を置く徳間秋太郎である。
サングラスで表情は読み辛い彼だが
今の彼の表情は、サングラス越しにも苦笑してるのが分かるほどだった

「徳間サン…。俺なんか不味い事言っちまったかねぇ…」
「さて…私の口からはなんとも」
「?」
「とにかくジュースを買いに行ったのでしょうね、三人とも」

そういう徳間であるが、彼は原因を理解しているつもりだ
徳間自身、器用な性格ではない。むしろ愚直な性格で不器用と言っていいレベルである
そんな彼ですら、あの三人。恐らく性別不明のゴミ袋のようなデスメタルですら
次郎に恋をしている事くらい理解できる。つまり次郎は鈍感過ぎるのだ
我が娘の様に思い、守ってきたアリスのために一言言うべきか、とも思うのだが
それは自分の領分ではないし、アリスも喜ばないであろう。そう思い徳間は曖昧に笑う

「お、虎眼先生みたいだぜ。いくって言ってくれ」
「なんですか?それは」
「花子に借りた漫画だ。面白かったぜ。アンタもどうだい」
「機会があれば」

人懐っこい男だ。悪い人間ではないという事は、こうして接しているとわかる
これもカリスマなのだろう。とりあえず自分はすべき事がある

「次郎さん、私はお嬢様の様子を見てきます」
「ん?あぁ、そうだな。アンタはそれが仕事だからなぁ。俺もいこうか?」
「いえ、沙羅さんやデスメタルさんが戻られたとき、貴方が居ないと悲しむでしょう。ここ
に居てください」
「あぁ。だけど気をつけてな」
「知ってましたか?ここは十六聖天の万全な守備包囲網が敷かれてるんです。猫の子一匹入
れやしません」
「あぁ、やっぱりな。何となくそんな気してたぜ。まぁ、念には念をって事で一つ」

やはり一流。恐らくそれを理解しているからこそ、三人を止めることもなかったのだろう

それなら尚のこと安心である。徳間は次郎に手をあげて合図し、アリスの元へ向かった

クリムゾンブロウ曰く「ヘレン終了とかマジで1月まで冷凍冬眠してぇ」
ブラックパイソン曰く「ヘレン1巻出るまでマジで生きてる価値がねぇ」

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