十六聖天外伝 残光 ~第五章 アリス・ザ・ワンダーワールド 最終章 第三話~


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「やった…!」

真境名 沙羅の能力である『ジェミニエンジン』人格を持ったドッペルゲンガーとも、守護霊とも呼ばれる「姉」が
前面の銃撃に気を取られているリーザロッテの虚を付き、背面から手榴弾を投げ込んだのだ
結果、それは成功した。これ以上ないタイミングで…
勝利を確信した沙羅の目の前で、爆煙が、風に揺られ消えていく

「うそ…!?」
「ホ・ン・ト」

沙羅の、そして姉の四肢が切り裂かれる
リーザロッテは巨大な盾に身を守られ、健在だったのだ

「危なかったね。もう少しでそのキレイな顔に傷がつくところだ」
「助かりましたわ。ありがとう、エルフリーデ」

リーザロッテを守っていた盾は、トランプになり突如現れた少年の手の中に納まる
女王を腰に抱く少年―実は双子であり、男装の少女なのだが― は、女王と熱き口づけを交わすと
地に伏せる沙羅を見て笑う

「仕方ないなぁリザは。コレは金色の魔眼じゃないよ」
「あら。そうでしたの。この方がそう言われたからわたくしてっきり」
「そんな素直な君がボクは好きなのさ」

思った以上に手足を深く切られた。これでは暫く戦うことはおろか、立つことも叶わない
あぁ、ダメ…。血が流れすぎた。気が遠くなる…デスメタルと次郎がやられちゃう
沙羅は強く願った。誰よりも、何よりも強く
この二人を倒して、大事な二人を守りたい、と
(それが貴女の願いなのね)
(姉様…?)
消えゆく意識の中、沙羅は姉の声を聞いた気がした

「なんだいコレは」
「あら。これが魔眼の力なの?」

沙羅の身体から眩い光が放たれ、世界を包んでいく
この二人を倒して、大事な二人を守りたいという願いが、王と女王を包んでいく
…だが

(ダメ、沙羅の力じゃこの二人には届かない。この願いは叶わない…!)

願いは叶わなかった。沙羅の限界を超えていたのだ。それ故に沙羅が死ぬことはなかった
だが、同時にこの二人が倒れることもなく、逆にいえば三人が死の危険に晒される結果となった

「なんだ…光るだけかい」
「驚かさないでくださる?」
<来て…スラッシュメタル…!>

―白刃一閃。デスメタルの手には身の丈ほどもある巨大な剣が握られていた

十六聖伝外伝 残光 ~アリス・ザ・ワンダーワールド~ 最終章 第三話
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