ビーストハザード外伝 ~海の魔王~


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「ぐぅ…私は…」

オケアノス心地よい浮遊感を感じながらも、その意識を取り戻した
二番から六番と九番をやられたか…。自らの身体の状況を冷静に分析する
肋骨の殆どを持っていかれたらしい。口もとの血を滲み、辺りを見回す
浮遊感を感じると思ったが、どうやら自分はまだ吹き飛んでいるらしい

高度789km…成層圏を通り越し中間圏を通り越し熱圏と呼ばれる、最も宇宙に近き場所で、その上昇は止まった

「これは…これは…」

眼下に広がる青い地球を見て自嘲気味にオケアノスは笑った
空気も薄い。身も痛む。それに凍りつくように寒い
恐らく、これから降下するにあわせて、気が狂うばかりに熱いのだろう
クレイオスには偉そうに押さえる等と言ったが、自分はここまでなのか…
オケアノスはその眼を閉じ、すべてを終わらせようとした
だが、そんな彼の脳裏に父の言葉が浮かんでくる

「軍師たるもの、最善を尽くせ。敗北が決まったとしても策を練れ。周りを救うために」
「父上…。相変わらずお厳しい…。良いでしょう。このままではクレイオスに笑われますからな…」

オケアノスの周りに凄まじいまでの水塊が形成される

「見るがいい!母なるガイアよ!そして自然に仇なす全ての者よ!我が名はオケアノス!」

ヴォイドメイルシュトローム…。成層圏で水を形成、それを竜巻に形成
だがその竜巻は針のように細く、鋭い。そしてそれは凍りつき、氷の槍と化した

「…水神オケアノス!」
「往くぞ、マッコウクジラ…!」

オケアノスは数千の槍と共海に向かって降下する。それはまるで、神を射る神弓の如くであった

「何…この淡水魚の気配は…まさか!」

音を超える速度海に穿たれたそれは、マッコウクジラの身体に突き刺さる

「ぬ…ぐおぉォーッ!」
「まだだ、これが本命。喰らえ!メイルシュトローム・コフィン!」

オケアノスと一つになった竜巻が、マッコウクジラを貫き
マッコウクジラの体から力が抜ける
だが、それと同時に、オケアノスの体からも力が抜けていく

「これが…環境や状況を利用する軍師の技よ…」

「流石はティターンが一人、クレイオスの子息。見事」
「貴様は…シャチ、か。ルドラはどうした…」
「見事だった」

力尽きたクレイオスを見下ろすかのように現れたそれこそ
六大聖天最強の存在、シャチ
シャチはクレイオスの側に彼の仲間、ルドラの亡骸を投げた
フナムシのルドラの小さな体には、激戦の後がまじまじと見てとれた

「すまんが、逝ってもらうぞ、クレイオス」
「まてぃシャチよ。それは我の仕事ぞ」

力尽きたかにみえた、マッコウクジラの瞳に力が宿る
この深海の神は、数千の槍を身に受けても、まだ力尽きていなかったのだ

(化け物め…!)

「クレイオス、お前はこのマッコウクジラと互角以上に戦った。友と共に逝くがいい」
「出来る事なら、違う形で出会いたかったぞ…さらば」

マッコウクジラの前方に力場が形成される。恐らく超音波の応用なのだろう
それがまさにオケアノスに叩きつけられようとした時

―困るな、ルドラに続いてオケアノスまで殺されては
「誰だ!」

マッコウクジラは声を荒らげ、周囲を見回す
だが、シャチはその音源を察したかのようにその一点を見つめ、やがて驚愕する

「まさか貴方は…」
―我が名は、シヴァ。ビーストハザードの最高意思決定者の一人。ここは双方痛み分けと行きたいな
「いいでしょう。クレイオスを連れてお行きなさい」
―話が速くて助かるな、シャチよ
「…ッ!」
「何をいっている、シャチ!我らの闘争に水を挿すというのか!この深海において水を挿すだと!?何の冗談だ!」
「下がれマッコウクジラ!今の我々であの人と戦って勝てる確率は4割程度だ…!」
―流石は最強と呼ばれるシャチ。よく理解している

マッコウクジラと同じくらいか、それ以上の巨体を持つ何かが、クレイオスとルドラの横に現れ
そして消えた

「シャチよ!まさか今のは…ありえん!」

一瞬自分の身体を横切ったその姿を見て、マッコウクジラは理解し
そして生まれて初めて恐怖を感じた

「リオプレウロドン…地球史上最強の肉食動物…」

クリムゾンブロウ曰く「女は阿呆よの。特に海辺の女は」
ブラックパイソン曰く「我らの目を持ってすれば、下着も水着も変わらぬというのにな。御馳走様という奴だ」
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