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桃花源記


ありがとうねー、お兄さんは嬉しいよ!
ところで、武陵桃源といえば陶淵明のあの桃花源記だね。

豁然開朗。土地平曠、屋舎儼然。
有良田美池桑竹属。阡陌交通、鶏犬相聞。

俺はこの部分にまず強い印象を受けるんだよ!
情景としては直前の桃花の林の場面のほうが美しいんだけど、
洞窟から出たときに、パッと開けた視界に映る光景が
ありありと浮かぶ。
光、ただそこにある清々しい開放感、そして上にあるような景色。

あの文章を一見すると、「偶然のうちに不意に迷い込むことはあっても、
故意に見つけようとしてもそれはできない」と読み取ることができるけど、
俺はそれは違うと思うよ。

この世界はすべてめぐり合わせで出来ているんだから、
偶然なんてものがあるのかと考えればそれは疑わしい。
漁人が桃花源に迷い込んだのも、歓待を受けたのも、
約束を破って太守に知らせたのも、再び見つけることができなかったのも、
全部運命に定められたことだと俺は思うんだよ。

ヨーロッパ人が想像する<黄金郷>は海の彼方にあることになっていた。
荒々しい海を踏破した末にたどり着けるものだとされていたからだろうな。
だけど、中国人が想像する<理想郷>や<仙界>は陸続きの孤島にあった。
それは誰でもめぐり合わせさえあれば踏み込むことができると考えられたからじゃないかな!