Todarodes pacificus
珊瑚礁
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gs23
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バイトを辞める電話をする(共通)
佐伯「喫茶珊瑚礁——
●●「●●××です。
……佐伯くん?
佐伯「なんだ……おまえか。
佐伯「で、なに?
●●「あの……わたし、
珊瑚礁のバイト、
辞めたいんだけど……。
佐伯「……え?
佐伯「…………。
●●(うぅ、気まずい……。)
●●「●●××です。
……佐伯くん?
佐伯「なんだ……おまえか。
佐伯「で、なに?
●●「あの……わたし、
珊瑚礁のバイト、
辞めたいんだけど……。
佐伯「……え?
佐伯「…………。
●●(うぅ、気まずい……。)
『やっぱり続ける』
●●「……今の忘れて!
やっぱり辞めない、バイト。
だから、えーっと……その……
佐伯「……サンキュウ。
●●「う、ううん!
……ヘンなこと言っちゃってごめん。
これからもよろしくね。
佐伯「ああ。
……じゃ、切るぞ。
●●(……うん、がんばろうっと。)
やっぱり辞めない、バイト。
だから、えーっと……その……
佐伯「……サンキュウ。
●●「う、ううん!
……ヘンなこと言っちゃってごめん。
これからもよろしくね。
佐伯「ああ。
……じゃ、切るぞ。
●●(……うん、がんばろうっと。)
『辞める』
●●「あの……。
佐伯「…………。
佐伯「そっか……わかった。
●●「……なんか、
悪いことしちゃったかな……。
●●(喫茶店のアルバイトを辞めた。)
佐伯「…………。
佐伯「そっか……わかった。
●●「……なんか、
悪いことしちゃったかな……。
●●(喫茶店のアルバイトを辞めた。)
バイト中に(友好以下)
1回目
●●「3番、
ブレンドとレモンティー、
レアチーズケーキ1お願いします!
マスター「はいはい。
あれ?
レアチーズはまだ残ってたかな……。
●●「はい。
これでラスト2です。
マスター「そう。
お嬢さんが来てくれて助かってます。
これからも、お願いします。
●●「はいっ!
●●(マスターにほめられちゃった。)
ブレンドとレモンティー、
レアチーズケーキ1お願いします!
マスター「はいはい。
あれ?
レアチーズはまだ残ってたかな……。
●●「はい。
これでラスト2です。
マスター「そう。
お嬢さんが来てくれて助かってます。
これからも、お願いします。
●●「はいっ!
●●(マスターにほめられちゃった。)
2回目
マスター「今3番に行ったブレンド、
オーダーは2番が先じゃなかったかな?
●●「いけない!
……そうでした。
マスター「やれやれ……
よし、それじゃあ
ブレンドもう一つ、大急ぎだ。
●●「すみません……。
●●(……気をつけなくちゃ。)
オーダーは2番が先じゃなかったかな?
●●「いけない!
……そうでした。
マスター「やれやれ……
よし、それじゃあ
ブレンドもう一つ、大急ぎだ。
●●「すみません……。
●●(……気をつけなくちゃ。)
3回目
マスター「今のスコーンのクリームだけど、
お花の形かな?
可愛らしくて素敵です。
●●「あ、はい……
ときどき盛り付けが変わると、
常連さんが喜ぶかなって。
マスター「確かにそうですね。
……これはひょっとすると。
マスター「瑛よりも、
あなたに店を任せたほうが
いいかもしれません。
●●「そ、そんな……
マスター「ハハハ!
●●(マスターにほめられちゃった。)
お花の形かな?
可愛らしくて素敵です。
●●「あ、はい……
ときどき盛り付けが変わると、
常連さんが喜ぶかなって。
マスター「確かにそうですね。
……これはひょっとすると。
マスター「瑛よりも、
あなたに店を任せたほうが
いいかもしれません。
●●「そ、そんな……
マスター「ハハハ!
●●(マスターにほめられちゃった。)
バイト中に(好き以上)
1回目
●●「3番、
ブレンドとレモンティー、
レアチーズケーキ1お願いします!
マスター「はいはい。
あれ?
レアチーズはまだ残ってたかな……。
●●「はい。
これでラスト2です。
マスター「ああ、そうですか。
いや、お嬢さんがいてくれると、
助かるよ。なあ、瑛?
佐伯「まあ、そうですね。
……そんなことより、
マスターはドリップお願いします。
マスター「はいはい。
●●(ふふ、
佐伯くんにほめられちゃった。)
ブレンドとレモンティー、
レアチーズケーキ1お願いします!
マスター「はいはい。
あれ?
レアチーズはまだ残ってたかな……。
●●「はい。
これでラスト2です。
マスター「ああ、そうですか。
いや、お嬢さんがいてくれると、
助かるよ。なあ、瑛?
佐伯「まあ、そうですね。
……そんなことより、
マスターはドリップお願いします。
マスター「はいはい。
●●(ふふ、
佐伯くんにほめられちゃった。)
2回目
佐伯「××。
今3番にテーブルに行ったブレンド、
2番の女性客が先じゃなかったか?
●●「いけない!
……そうかも。
佐伯「どうりで、
恐い顔してこっち見てると思った。
●●「どうしよう……。
佐伯「女性客って特に
そのへん、シビアなんだ。
俺、お詫びしてくる。
●●(失敗しちゃった。)
今3番にテーブルに行ったブレンド、
2番の女性客が先じゃなかったか?
●●「いけない!
……そうかも。
佐伯「どうりで、
恐い顔してこっち見てると思った。
●●「どうしよう……。
佐伯「女性客って特に
そのへん、シビアなんだ。
俺、お詫びしてくる。
●●(失敗しちゃった。)
3回目
佐伯「今のスコーンのクリーム、
盛り付け変えた?
●●「あ、うん……
ときどき盛り付けが変わると、
常連さんが喜ぶかなって。
佐伯「ふぅん……
おまえさ、やっぱ向いてるよ。
この商売。
●●「ホントに?
そう思う?
佐伯「ああ。
二人で店やったらさ、
いい店になるな、きっと……。
●●「えっと、それって……。
佐伯「!!
ちがっ……いや、例えば、な。
例えばだ。うん。
●●(佐伯くんにほめられちゃった。)
盛り付け変えた?
●●「あ、うん……
ときどき盛り付けが変わると、
常連さんが喜ぶかなって。
佐伯「ふぅん……
おまえさ、やっぱ向いてるよ。
この商売。
●●「ホントに?
そう思う?
佐伯「ああ。
二人で店やったらさ、
いい店になるな、きっと……。
●●「えっと、それって……。
佐伯「!!
ちがっ……いや、例えば、な。
例えばだ。うん。
●●(佐伯くんにほめられちゃった。)
3年生のバレンタイン
●●(このチョコは、佐伯くんのために……)
●●(こんなところまで来ちゃった……
佐伯くん、もう、いないのに。)
●●(お店は閉まってるみたい。
やっぱり、
まだ帰ってないよね……)
マスター「おや?
お客さんかな?
●●「マスター!
マスター「やあ、お久しぶりです。
その後、お元気でしたか?
●●「はい。
あの、わたし……
マスター「……瑛の奴は、
もうここには居ないんだ。
それは知ってるね?
●●「はい。でも、もし帰ってたら、
きっとチョコ無しじゃ、
拗ねちゃうだろうと思って。
マスター「そうか、今日はバレンタインデーだ。
……ありがとう。
瑛の奴を好きになってくれて。
●●「わたし……。
マスター「今、片づけをしてるから
散らかってるけど、
よかったら、お入りなさい。
・
・
・
●●「……あの、お店を閉めた
本当の理由を教えてもらえませんか?
マスター「うん……。
瑛の奴はね? 小さい頃から、
本当に強情で見栄っ張りで……
●●「?
マスター「どんなに辛いことがあっても、
みんなの前ではケロッとしてるんだ。
そのくせ……
マスター「人が居なくなった夕暮れの浜で、
よく一人で泣いてた。
マスター「だから、僕は、
学校と店でクタクタになってる姿を、
あれ以上見ていられなかった。
●●「マスター……。
それじゃ、やっぱり、
佐伯くんを見かねて……。
マスター「どんなに図体が大きくなって、
生意気を言うようになっても、
マスター「僕の中ではいつまでも、
涙をこらえてる、
意地っ張りのチビスケなんです。
●●「佐伯くんが聞いたら、
きっと怒りますね?
マスター「ハハ、本当だ!
……でもね、どうやら、
僕jは思い違いをしていたようだ。
マスター「店を畳めばあきらめると
思ったんだが、そうじゃなかった。
僕を置いて、歩き出してしまった。
●●(……?
佐伯くん、
お店のことはあきらめるって……)
マスター「若者はみんな成長します。
まわりは置いてけぼりをくうように
感じるけど、それは仕方がない。
●●「でも、
置いてけぼりは、寂しいです……
マスター「あなただって成長してます。
もう、立派な娘さんだ。
泣きべその女の子じゃあない。
●●「?
マスター「ふふふ……。
・
・
・
マスター「瑛の奴は、きっと帰ってくるさ。
こんな素敵なお嬢さんをおいて、
そうどこかへ行けるもんか。
●●「そんなこと……。
マスター「帰ってきたらすぐ連絡するから、
もう少しの間でいい、
信じてみてやってください。
●●「はい。
●●(こんなところまで来ちゃった……
佐伯くん、もう、いないのに。)
●●(お店は閉まってるみたい。
やっぱり、
まだ帰ってないよね……)
マスター「おや?
お客さんかな?
●●「マスター!
マスター「やあ、お久しぶりです。
その後、お元気でしたか?
●●「はい。
あの、わたし……
マスター「……瑛の奴は、
もうここには居ないんだ。
それは知ってるね?
●●「はい。でも、もし帰ってたら、
きっとチョコ無しじゃ、
拗ねちゃうだろうと思って。
マスター「そうか、今日はバレンタインデーだ。
……ありがとう。
瑛の奴を好きになってくれて。
●●「わたし……。
マスター「今、片づけをしてるから
散らかってるけど、
よかったら、お入りなさい。
・
・
・
●●「……あの、お店を閉めた
本当の理由を教えてもらえませんか?
マスター「うん……。
瑛の奴はね? 小さい頃から、
本当に強情で見栄っ張りで……
●●「?
マスター「どんなに辛いことがあっても、
みんなの前ではケロッとしてるんだ。
そのくせ……
マスター「人が居なくなった夕暮れの浜で、
よく一人で泣いてた。
マスター「だから、僕は、
学校と店でクタクタになってる姿を、
あれ以上見ていられなかった。
●●「マスター……。
それじゃ、やっぱり、
佐伯くんを見かねて……。
マスター「どんなに図体が大きくなって、
生意気を言うようになっても、
マスター「僕の中ではいつまでも、
涙をこらえてる、
意地っ張りのチビスケなんです。
●●「佐伯くんが聞いたら、
きっと怒りますね?
マスター「ハハ、本当だ!
……でもね、どうやら、
僕jは思い違いをしていたようだ。
マスター「店を畳めばあきらめると
思ったんだが、そうじゃなかった。
僕を置いて、歩き出してしまった。
●●(……?
佐伯くん、
お店のことはあきらめるって……)
マスター「若者はみんな成長します。
まわりは置いてけぼりをくうように
感じるけど、それは仕方がない。
●●「でも、
置いてけぼりは、寂しいです……
マスター「あなただって成長してます。
もう、立派な娘さんだ。
泣きべその女の子じゃあない。
●●「?
マスター「ふふふ……。
・
・
・
マスター「瑛の奴は、きっと帰ってくるさ。
こんな素敵なお嬢さんをおいて、
そうどこかへ行けるもんか。
●●「そんなこと……。
マスター「帰ってきたらすぐ連絡するから、
もう少しの間でいい、
信じてみてやってください。
●●「はい。