✜ アレキサンダーのコンセプト
── アレキサンダーのコンセプトは?
鳥山求(以下、鳥山) “タクティカルコマンダー”です。アレキサンダーはほかの召喚獣ほどスピーディーに動き回らない分、“戦況をしっかり把握して戦う”必要があります。もちろん、一撃の威力はとてつもないですよ! |
── ドライビングモードで要塞になるというのは、どういった発想から!?
鳥山 アレキサンダーの巨大さを表現するために、背景全体を取り囲む大きな壁となる召喚獣にしたかったんです。それと、1体くらいはドライビングモードで動かない召喚獣があってもいいかな、というところからですね。 |
── 今回の素材に、アレキサンダーと対峙するホープたちのシーンがありますが?
|
鳥山 召喚獣は、戦って“力を認められる”と取得することができます。ただ、ふつうに戦っても勝つことはできないので、召喚獣が認めてくれる行動をすることで許してもらうような形です。どの召喚獣も敵としてはボスバトル以上に超強力なので、本気で悲鳴を上げたくなりますよ(笑)。 |
✜ クリスタリウムとロールの成長について
── 一見すると『X』のスフィア盤が進化したものという印象がありますが、クリスタリウムはどういったシステムなのでしょうか?
鳥山 スフィア盤と比較すると、上下の立体方向にも成長可能なことが新しいところですね。なお、立体的に成長するクリスタルの技を自分好みの姿に変えたり、好きなように伸ばしたりすることでキャラクターが成長していくため、開発中は“クリスタル盆栽”と呼ばれていました(笑)。 |
── キャラクターにはレベルがなく、すべてこのクリスタリウムでステータスを向上させていくのでしょうか。
鳥山 そうですね。いわゆる経験地によるレベルアップのシステムではありません。 |
── クリスタリウムでは、“アタッカーLV.1”という具合にロールのレベルがあるほかに“クリスタリウムLV.1”という表記も見られます。クリスタリウム自体のレベルとは?
|
鳥山 クリスタリウム自体が徐々にロールの成長限界値を開放するので、レベルを持っています。クリスタリウムのレベルは、その時点のロールレベルの最大値というわけです。なお、クリスタリウムのレベルによって、そのときに最大で取得できるクリスタル数は決まっていて、レベルが上がるとその数が増えていきます。 |
── アビリティやステータスの入手数は、クリスタリウムのレベルごとに限界があると。
鳥山 ですので、どのロールを育てるかは、プレイヤーによって差が出てきますね。ちなみに、クリスタリウムのレベルは基本的に物語の進行で上がっていきます。一方、ロールのレベルは、クリスタリウムでロールレベルアップ用のクリスタルを取得することで上昇します。 |
── クリスタリウムのルートで分岐があった場合、片方を取得したあとで、もう片方を取得することは?
鳥山 いつでも戻って取得し直すことができます。パラメーター重視で育てたり、先にアビリティを取得したり、すべてのロールをチマチマと育てたり・・・・・・などなど、プレイヤーの好きなように、さまざまな成長のしかたを試すことができますよ。 |
✜ コクーンとパルスで異なるチョコボ事情
── チョコボはどこで乗れるのでしょうか?
鳥山 ストーリーを進行させて“あること”をすると、乗ることができるようになります。なお、モンスターにぶつかるとHPが減ってしまいますが、しばらくすると回復するので、うまく逃げ回っていればいつまでも乗っていられますよ。 |
── 従来作のチョコボと比べるとモミアゲ(?)が長く、尻尾もよりふさふさしていますね。
|
鳥山 コクーンとパルスではチョコボの姿が異なっていて、パルスのチョコボのほうが野性味のあるデザインとなっています。コクーンのチョコボが従来のシリーズ作のデザインラインで、パルスのものはワイルドさをアピールする男らしい(?)モミアゲが強調されていますね(笑)。 |
✜ サンレスとノーチラス
── サンレス水郷にある“端末”では、ファルシを操れるのですか?
鳥山 これは天候を管理するファルシが許可した操作設備です。ファルシを人間が操るというよりは、ファルシのほうから便利な機能を提供しているんですね。 |
── 特定の気象条件下で出現するモンスターがいたりするのでしょうか?
鳥山 サンレスでは天候を変動させながら、モンスターの生息状況を変化させて、苦手なモンスターを避けつつ進んでいきます。天候変化はどこでもできるわけではなくて、各ロケーションごとに、それぞれのコンセプトに基づいたゲームデザインがされています。 |
── ノーチラスの街頭モニターには以前公開されたセイレーンが映っていますね。これはどういうことなのでしょう?
|
鳥山 ノーチラスのアトラクションのひとつに、街全体で行われるファンタジーパレードがあります。そのパレードに登場する召喚獣が、以前公開した召喚獣セイレーンやカーバンクルなんです。本物ではなく、コクーンのおとぎ話に出てくる召喚獣の“イメージ”というわけです。 |
※ 週刊ファミ通 「No. 1093」2009年11月26日号 より一部抜粋。