"Tomorrow A Dream"

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担当 Nie
記載日 2008/10/12
原文 http://www.eve-online.com/background/potw/06-10-08.asp
コメント Caldariの歴史、目標、統治者Hethについてなど。


"Tomorrow A Dream"

未来への夢
投稿者:CCP Eris Discordia 投稿日:2008.10.03 17:36:31



何年にもわたって、Caldari Stateの統治イデオロギーは、それの主眼点、即ち激しい労働、犠牲ならびに個別の繁栄を超えた集団の繁栄によって広く明らかにされてきた。(乃至、定義されてきた,定められてきた)Caldariの考え方の主たる部分は、人々がより素晴らしい利益へと貢献しているという感覚によって動機付けされていれば、より良く働くという仮定となっています。しかしより重要なことは、人々は、自然に彼らがその中で占めるべき場所であるかの如く、実によくなじむ円形の工業品に引き寄せられていくということです。この哲学は、どのようにしてCaldari Nationの騒々しい生活の上に形作られているのでしょう?そして、今日どこにそれらは立っているのでしょう?

初期のCaldari-Gallenteの関係性―2つの国家がちょうど互いに接触をとりあった頃―の中で、Caldari政府の奇妙な構造は、明らかに誰一人として協議会から力を取り上げることのないように作られていました。Gallenteが重要視する個人という概念は、Caldariにおいては、より壮大なる目的のための利己的な盲目としてみなされる傾向がありました。そして、それらは民衆を構成していた熱心な人々、そして彼らのリーダーによって反対されました。最初のGallente-Caldari戦争ののちに、Caldari Stateの上部組織を形成する会社の首脳部であるところのChief Executive Panelがさらにこのイデオロギーを推し進めました。そしてすぐに、彼らの嫌う強敵の真逆が巨大な力を手に入れました。これらを、時折新興独立国においてみられる強引なイデオロギーに関する同意形成であるとするのは、魅力的ではあります。何千年前のRaata-Oryioni Empireの時にも、同じような状況を示す歴史的資料が残されています。のちにCaldari人となる人々は、この時点からすでに見解、ならびに行動の見地において集合的でした。

しかしながら新たに統治されている長い戦争によって、傷つき、血を流しているCaldari Stateで、もろもろのことがらは異なる方向を取りました。一体となった敵の突然の不在は、Chief Executive Panelを作り上げた人々が、互いに注意を向けるようになっていました。8つの支配的会社は、競争心を燃やすようになりました。提案された発議と改革案は、多くの場合それを思いついた会社の金庫の水増しに役立ち、また理想的な事に、彼らの最も直接的な競争相手を犠牲にしました。能力、及びStateへの献身は、明確にこれまでどおり尊重され、―そして、実際に、こんにち行われている国のプロバガンダに確実に用いられている― これらの価値が築き上げたものは、ゆるやかに滑り出していったのです。

時は過ぎ、権力者の凝り固まり、また同様に彼らの内部での競争心への献身は、主要8社の間に、トリクルダウン効果を生じさせました。(トリクルダウン効果:富める者が富めば、そのおこぼれによって貧しいものが富むという効果 Mandeville,B.が1714年に提唱)彼らは、自身の支配と管理が、Board of Directors(理事会)の提供する後継者よりも望ましいと信じています。巨大CorporationのCEO達は、舞台の裏でひそかに人を操りだしました。時が来た時には、彼らは確実に自身を守るものを作り上げ、また手綱を取る位置へと上り詰めました。また、彼らは社内の序列のうちでの、重要な部分を、彼ら自身の見解・目標・意見が一致していたもので占めました。このように、じわじわと確実に、秘密の王朝はCaldari Stateの権力構造のまわりに彼らの巻き髭をくねらせました。

Capsuleersが(Pod Pilot?)世界情勢に波をつくりだす時代になって、Stateの序列は、良く配置された上司の虚偽の駆け引きによってその席を得た人々で、混雑していました。そして、これらの事実は、Caldari Stateが直面していた急激な景気失速において、重要な役割を果たしました。各々New Edenの4帝国が、裕福なCapsuleers階級の流星のような出世によってなにがしかの経済上の不利益を受けました。Caldariにおいては、変更の効かないメンタリティと、新しいものへ適合することに気乗りしないことによって、最も大きな被害が生じています。失業率は跳ね上がり、商品とサービスの相場は失われ、輸出入は断たれました。

世界的な力の段階移行を感じ、Chief Executive Panelは、外の世界から自分たちを覆うことで対応しました。そして、孤立政策をとりはじめました。Caldariの外交関係―政治的Skillsetの強い部分ではない―というのは、ほとんど実在しなくなりました。これは、Protein Delicacy incident(Caldariによって製造されている簡易食堂食品がGallenteの学生に精神衰弱を引き起こすことが知られた事件)のような災害の後と同様です。あるいは、Insorum incident(Amarrの奴隷用薬品(奴隷を束縛するのに用いる)の効果を、逆にすることのできる混合物が、Caldari Bio Labからリークされた事件)のような事件とも。そして、Stateの外交官たちは、彼らの過ちによって傷ついたものを慰めるために、ほんのわずかな行動しかしませんでした。Caldariは相変わらず強力でしたが、しかしそれは内側から固くなって行ったのです。これらの事を再編成(形を直す)ためには、大きな変化が必要であり、そしてYC110年に、その変化は急進的な新しいリーダーである、Tibus Hethによってもたらされました。

HethはStateじゅうに居る、縁故によって生じた能率的でないものを見つけ、Caldariのルーツである能力主義社会へと戻すことを意図するいくつかの改革を扇動しました。このために、彼はもっとも信頼できるDirectorである、Janus Bravourを、一連の発議(てはじめ?)として、自分の地位に値しない者を探し、本当にその地位に居るべき人々を、そこへインストールするために雇用しました。これによって、適切な歯車がかみ合い、Stateは再び通商、産業、さらに武力の大きな力を踏みにじる正当な役割を得ます。全ては順調に動いていました。

Hethの改革は、活動のすべてに及びました。彼は、Stateの中間・幹部社員の富を押収し、それを従業員の最も低い地位のものへ再配布しました。また、彼は人々が年次休暇・早期退職という形で、過酷な労働の補償を確実に受けられるようにする計画を作りました。また、彼は教育・再教育のための基金を大いに増加させました。さらに彼は、各々の工夫が支店へと与えられた、労働者サミットを助成しました。第一目標:人が梯子のどの段を占領していても、彼らがその上の段へ行くチャンスを作ることを確実にする。―それに値するならば。(能力のあるものが、それより能力のないものを飛び越えられるようにした、と。)

新しい制度のもとで、社会的な地位は進歩への障害とはなりません。ここ10年で、Stateの半分以上は、非凡な能力を探しだすための高度な選別法を備えるでしょうし、これによって彼らの才能が最も良い場所へとむかっていくでしょう。また、より高いレベルに、彼らの考えを発表する機会のなかった在宅発明者(armchair inventors)と、そして中小企業へと交付金を与えるための機構が設立されています。政府のスパイは、各々会社のランクの中に浸透し、縁故採用の物を取り除く仕事を課されています。

Hethが権力を握って以来、独裁者はCaldariの理想に矛盾しているとして、かなりの人数が国を出ています。その理屈の中では、彼が歴史のページの中のそこここに見られる専制君主、ないし独裁者のように、力をもった徒党に自分を取り巻かせ、国が吹きっさらしになるままにしておくということであり、Stateを維持してきた、文化的価値を持つ土壌を侵食していくという仮定です。また、彼の方針の国家主義的な部分と、軍人ゆえのらしい無情さは、一つの懸念をもたらしました。幾人かの市民が、彼らの道徳と、国家的アイデンティティが、最新で、真っ暗な時間のなかで共存できるのかを疑問に思っています。(無論、静かにです)

しかしながら、Hethの就任以来、経済成長における良い方向への転向は無視することができません。Caldariは、ポケットに多くのお金を持っています。それらは、彼らの引退に関してより安全です。旧制度のもとで、彼ら自身が重要な位置から永遠に締め出されていた人々は、現在、それらの地位に居ます。道端や、ステーションでの全体的な感じでは、素晴らしく、また壮大なものが現在進行中であり、前のシステムはのるかそるか、病気で、そして時代遅れであり、New Meritocracy(それが強制的にはりつけられたものであるように)はえこひいきの鎖によって拘束された偉大なる国へと戻っていくということです。暗い部分のすべてから目をそらして、Caldariの人々は、幾年かぶりに明るい未来の目標を設定しています。














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