A Nerdy Commentary on Governments, Games, and Propert

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記載日:2008/11/03
原文:http://media.www.thewestgeorgian.com/media/storage/paper523/news/2008/10/29/Opinion/A.Nerdy.Commentary.On.Governments.Games.And.Property-3514020.shtml
コメント:オタクな評論家の、政府(CCP)・ゲームシステム・財産についての思想。


A Nerdy Commentary on Governments, Games, and Propert

Jacob Lovell, Issue date: 10/29/08


サイバースペース(ネット上の仮想空間等)で起こる環境に対する人々の反応を見るのは面白いものです。その交流を見るのに一番いい場所は、MMOの世界です。

これらMMOの面白い局面は、プレイヤーに「現実」の何か(社会的な接触等)が仮想空間へ影響を及ぼし始めるときで、逆もまた同様です。これに関連する「悪影響」が、あるMMOで起こりました。 EVE ONLINEという中で・・・。

EVEの世界ではプレイヤーがコープやアライアンスを作成できて、他コープやアライアンス同士で資源をめぐるような戦争を宇宙空間で交える事が出来ます。2005年4月、"Guiding Hand Social Club"(GHSC)と呼ばれるアライアンスへ"Ubiqua Seraph"(US)というアライアンスメンバー複数が潜入しました。USメンバーはUSの中で信用を得るランクまで活動し、コープハンガー等のUS所有の財源にアクセス出来るレベルまで到達しました。そして定刻になるとリーダから指示が出され、潜入者が一斉にUSの財源を盗みだし更にGHSCのリーダーを暗殺するという・・・・。

-これは架空の話で、誰も何も盗まれなかったし誰も撃墜されていません。
ですが気を付けて下さい。

もし本当にUSが「盗めたであろう」ものをすべてをリアルマネーとして換算すると、概算で$16,500にもなります。

しかしながら本当の損失は「ゲームのルール上に乗っ取って可能だった」という面です。誰も不正を行っていないし、誰かのアカウントへクラックを仕掛けた訳ではありません。すべてはゲームのルールに従い、それらの財産へアクセスできる権限を潜入者が得て、盗める状況になっただけです。(コープCEOまたは幹部はそれら財産へのアクセス権限を付与・制限設定できるシステムになっています。)

上記はすべて架空の出来事です、この潜入者たちは「モノポリー」のゲームで他のプレイヤーからガッポリお金を奪いまくるような完全にコントロールのできる人と同じようなものです。(他国的比喩) ルールに従っていれば、何をやっても正当と言えます。「モノポリー」では、手を伸ばして相手のお金を奪ってはいけませんし、それはゲームポリシーに反することになりゲームバランスが崩れ、さらには皆そのゲームを辞めてしまうでしょう。同様にEveでも、簡単に手を伸ばして誰かの財産を奪う事はできません。獲得するにはゲームルールに従った方法でやらなければいけません。In-game以外の手段を使うことはハッキングになってしまいますので、GMはその人をBANして、奪われたものなどを元に戻す対応を取るでしょう。しかしEVEのゲームルールを破らなければ、盗んだものは奪った人の財産になります。

EVEと現実世界の共通点には面白いものがあります。本件についてOfficialのForum等で、潜入されたGHSCのリーダーが裏切りについて自慢げに公表していました。他のプレイヤーはこの事件について反応し、賞賛や批判の声があがります。これらの反応は現実世界でもちょこちょこ見られます。

GHSCが順調に運営しているのに対し、USのあるプレイヤー達は「本当の金と自分の時間をEveに注ぎ込んだのに!」と発言し、GHSCはそれに対し「馬鹿野郎」の一言で片付けました。これは普通のことであり、モノポリーでも自分が儲けまくれば他のプレイヤーからの悪口言われると、同じ事です。しかし負け組みは、道徳・不道徳などは関係なくゲームルールを守っていればどんな駆け引きをしても、文句を言われる筋合いがありません。この定義では「不道徳」とはゲームルールを守らないプレイヤーの行動を指し、問題はゲームに注ぎ込んだ時間ではなくゲームの進め方が重要になります。

その「馬鹿野郎」と発言したプレイヤーは、EVE ONLINEの提供元であるCCPへ「ルールを変更しろ」と訴えました。理由は、GHSCは自分で「他のプレイヤー達へ攻撃している」ことを認めており、CCPはその被害にあっているプレイヤーに対して金銭的・システム的に協力すべきだ、という内容でした。

これでは、ゲームのルール自体が変わってしまいます。相手の攻撃に対して自分と自分のCorpを守れなかったプレイヤーに「保証金」のような金銭的援助を行ってしまうことになり、相手の攻撃に対して簡単に防げるシステムを組み込むことはゲーム自体の本質も弱めてしまいます。たとえばモノポリーで、プレイヤー全員が自動的にお金貰ったら・・・誰も負けなくなってゲームの意味が無くなります。Eveの世界でも、プレイヤー達はシステムや惑星のコントロール・支配を主として戦っているため、誰も敗北しないゲームをやる人はいるでしょうか?ここは現実世界との共通点でもあり、面白いところです。

人生には「負け組み」が存在し、大抵の場合その人たちは膨大な努力を行う事を嫌います。彼らは何も払わずに、何もせずに、ずっと座って便利で楽な生活がしたいと思っています。恐らく彼らは、「何か」へ自分の時間を投資するため、それがいかに不利益で無駄な時間だとしても、「誰か」から時給が貰えるはずだと思っているのでしょう。この「負け組み」の人生は、自分が思っている方向へ進めないなら、他の人からそれを貰おう・・・という様な理念のようです。

ここで語ったのは幸せなパラサイト的な人の考え方です。ホームレスが無料の食べ物を要求したり、お金を奪うだけの為にクオリティーの高い品物を作る会社へ訴訟を起こしたり、軍産複合体へ投資して更にお金持ちになりたい金持ちの場合と同じです。この人達は皆、政府(EVEの場合はCCP)に頼んで自分が儲かるように新しいルールを作って欲しい!という要求をします。

ゲーム内の仮想現実へも、本当の世界へもリソースが不足しています。政府がお金を捻出できない場合、楽をするために努力をしている自国民からお金を集めることしか出来ないので、これが適応されてしまうと、頑張ってる人が「負ける」状態になります。それは不正行為、それは「不徳義」と呼ぶべきでしょう。

これは、仮想の物語に共通して見られる事柄です。

GHSCのリーダーが裏切りについて公表した事に対して、また別のプレイヤーが「GHSCの財源を彼ら潜入者に対してアクセスできるようにするべきではなかった」という批判がありました。また、この脅威に対抗するには「賢明になる」ことが唯一の手段で、財産や所有権・アクセス権については個人主義的なアプローチを実施して回避するべき、だがしかしこれは有効な解決策がなく完全には回避できる事ではない、とも意見していました。極論は、全てをCorpやAlliance共有でなく、個人所有にすれば問題が回避できるということになります。

これは共有財源を持つシチュエーションへ一般的に起こる「悲劇」の良い例です。所有物は全て個人で管理すべきです、それ以外ではこのようなリスクを背負う以外ありません。



ここで最後にたどり着く総括として、政府(CCP)の介入はマーケット事情やシステムを崩す、ということです。
【既存のシステムルールに従う!】全てはこのルールに沿う事です。このルール自体に対して論議したり変更しようとすることは、それこそが不道徳で、不正で、窃盗以外のなにものでもありません。


--End of article.


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