663 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 21:52:32 ID:???
―― ガシッ
―― ガシッ
廊下を歩いていた時田を後ろからどつく男が一人。
「痛っ、まったく誰…」
「よぉ!」
「よぉ!」
振り返りざまに、時田の視界に入ってきたのは、見慣れぬ緑を基調とした制服――すなわち、戦略自衛隊の制服である。
「はぁ…君か…」
「お、なんだよ、驚かないのかぁ?」
「君以外にこんなことをするやつはいない」
「古き良き友人に君君ってのはいただけないな、とりゃぁ」
「お、なんだよ、驚かないのかぁ?」
「君以外にこんなことをするやつはいない」
「古き良き友人に君君ってのはいただけないな、とりゃぁ」
もう一発拳を繰り出す敷島だが、もちろん本気ではない。時田も片手でそれを受ける。
「お宅の新しいジェットアローン、わざわざ小田原から見に来てやったんだぜ?」
「呼んだ覚えはないんだがなぁ、まぁ来てしまったものは仕方ないな」
「よく言うねぇ。寮暮らしのころはよく俺に語ってじゃないか?いつか平和を守るロボットを作るってな」
「…君は本当に嫌なことばかり覚えているんだな、まったく」
「何でも覚えられたら俺も日重工に入れるかい?」
「呼んだ覚えはないんだがなぁ、まぁ来てしまったものは仕方ないな」
「よく言うねぇ。寮暮らしのころはよく俺に語ってじゃないか?いつか平和を守るロボットを作るってな」
「…君は本当に嫌なことばかり覚えているんだな、まったく」
「何でも覚えられたら俺も日重工に入れるかい?」
人目を幅からず絡んでくる友人に、時田もその顔を緩めながら応対する。
日重工内でも人望の厚い時田ではあるが、時田がここまで気兼ねなく接することのできる人間は敷島だけである。
日重工内でも人望の厚い時田ではあるが、時田がここまで気兼ねなく接することのできる人間は敷島だけである。
「まぁすでに世界が認めるロボなんだ、自信持てよな」
「何を言う、当然だ!わ、私は、微塵たり、、、、とも不安など、感じていな…」
「…ほんとは緊張してるんだろ?え?」
「…いや…まぁ…それは、な…」
「何を言う、当然だ!わ、私は、微塵たり、、、、とも不安など、感じていな…」
「…ほんとは緊張してるんだろ?え?」
「…いや…まぁ…それは、な…」
内心を見抜くのも、長い間柄だからこそできる技だ。時田は、言い当てられたことにむしろ安堵も感じていた。
664 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 21:55:45 ID:???
「お偉いさんの目なんか気にすんな。いつだってお前は頑張ってきた。だからJAだって結果を出してきてるんだ。
堂々としてろ。NERVなんか目じゃないってな」
「…悪いな、敷島」
「…なに、お互い様さ」
「お偉いさんの目なんか気にすんな。いつだってお前は頑張ってきた。だからJAだって結果を出してきてるんだ。
堂々としてろ。NERVなんか目じゃないってな」
「…悪いな、敷島」
「…なに、お互い様さ」
敷島の言葉はうそではない。自衛隊員たちも、何度JAの頑張る姿に励まされたことか。
自分達は決して無力などではない。その思いを抱かせてくれるのはJAの姿があったからだ。
自分達は決して無力などではない。その思いを抱かせてくれるのはJAの姿があったからだ。
「さて、じゃぁ俺は行くからな。じっくりとJAを見させていただくぜ」
「あぁ、、、君の期待は裏切らないさ」
「あぁ、、、君の期待は裏切らないさ」
笑顔のまま踵を返し廊下を戻る友を見つめながら、この後の披露パーティーでの演説に思案をめぐらす。
いかなる政治的思惑が交錯しようとも自分達には関係ない。ただ、JAのすばらしさを伝えるのみ。
職員が一丸となって文字通り戦ってきたのだ。いまさら二号機のロールアウトに不安を覚えることなどないはず。
いかなる政治的思惑が交錯しようとも自分達には関係ない。ただ、JAのすばらしさを伝えるのみ。
職員が一丸となって文字通り戦ってきたのだ。いまさら二号機のロールアウトに不安を覚えることなどないはず。
「…相手はただの人間だ…使徒に比べれば………よし」
なお、余談だが、後になって、主任がなにやら独り言をしゃべりながら廊下で拳を握り締めていたという噂が
職員で話題にのぼった。これはまた別の機会に触れるとしよう。
職員で話題にのぼった。これはまた別の機会に触れるとしよう。
666 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:28:52 ID:???
「本日は、ご多忙のところ、我が日本重化学共同体の実演会におこしいただき、誠にありがとうございます」
「本日は、ご多忙のところ、我が日本重化学共同体の実演会におこしいただき、誠にありがとうございます」
ホールの中が拍手に満ちる。時田からはステージライトの逆光でよく見えないのだが、この中には
JAの視察にきた各国の首脳陣もいるはずだ。緊張から、思わず声に力が入ってしまう。
JAの視察にきた各国の首脳陣もいるはずだ。緊張から、思わず声に力が入ってしまう。
「皆様には後ほど、管制室のほうにてジェットアローン一号機と二号機による模擬戦闘をごらんに頂きます。
が、その前に……」
が、その前に……」
時田は前もって打ち合わせていたとおり、ステージ脇の女性職員に合図を送る。
彼女は合図を受け取ると、電源パネルからホールの照明の電源のスイッチを切りはじめる。
ホールの電灯が完全に落とされると、ステージのスクリーンへプロジェクターによってある画像が映し出された。
彼女は合図を受け取ると、電源パネルからホールの照明の電源のスイッチを切りはじめる。
ホールの電灯が完全に落とされると、ステージのスクリーンへプロジェクターによってある画像が映し出された。
「このたび正式に使徒迎撃任務に着任する、我が日重工の誇る二足歩行型決戦兵器、ジェットアローン二号機の
説明をさせていただきます」
説明をさせていただきます」
スクリーンいっぱいに映し出されているのは、2体のジェットアローンである。
「左側に映っているのが、今までに3度の使徒戦を勝ち抜いてきたジェットアローン一号機です。
当初ロールアウトされたものは四肢制御実験用のモデルでしたが、、、」
当初ロールアウトされたものは四肢制御実験用のモデルでしたが、、、」
と、画像が切り替わり、現在のJA一号機と実験モデル当時のJA一号機が並んで表示される。
「N2実験機となった直後に出撃、第三使徒戦にて勝利を得るも大破しました。
この後、メンテナンス性やパーツの生産性を考え、装甲の多くを二号機と互換のものに変更しています。
また、制御システムも実戦で得られたデータをもとに改良を加えています」
この後、メンテナンス性やパーツの生産性を考え、装甲の多くを二号機と互換のものに変更しています。
また、制御システムも実戦で得られたデータをもとに改良を加えています」
再び先ほどの一号機二号機、2体のJAが並んだ画像に切り替わる。
「さて、このたびロールアウトします我がジェットアローン二号機ですが、一号機での戦闘結果をもとに大幅な改良が
施されています。…えぇ、次の画像」
施されています。…えぇ、次の画像」
667 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:30:13 ID:???
ふと、時田は、自分の緊張がうそのように消えていることに気づいた。いや、緊張どころか楽しいぐらいである。
みながJAに興味をもってくれている。話を聞いてくれている。
まるで少年の心に戻ったようにそんなことを嬉しく感じる自分に、苦笑いをしながら、時田は説明を続ける。
ふと、時田は、自分の緊張がうそのように消えていることに気づいた。いや、緊張どころか楽しいぐらいである。
みながJAに興味をもってくれている。話を聞いてくれている。
まるで少年の心に戻ったようにそんなことを嬉しく感じる自分に、苦笑いをしながら、時田は説明を続ける。
「ごらんのとおり、二号機は黒を主体としたカラーリング(※1)にしています。
これは、万が一、夜間の戦闘になった場合の隠密性をより高めるためです。
と同時に、黒色の装甲を利用することで、若干ではありますが全体の排熱効率も改善しています」
これは、万が一、夜間の戦闘になった場合の隠密性をより高めるためです。
と同時に、黒色の装甲を利用することで、若干ではありますが全体の排熱効率も改善しています」
二号機の黒をベースに、アクセントカラーとして間接部分などに青色を加えられた姿は、見る人に、よりタイトな印象を与える。
画像はそのままJA二号機の肩部のアップ画像へと切り替わる。
画像はそのままJA二号機の肩部のアップ画像へと切り替わる。
「さて、排熱に触れましたが、JA二号機では冷却機構を大きく見直し再設計(※2)したことで、
一号機に比べて大幅に改善されました。
写真に写っていますのは、新しく取り付けられました排熱用のパイプです」
一号機に比べて大幅に改善されました。
写真に写っていますのは、新しく取り付けられました排熱用のパイプです」
今度は二号機を後ろから見た画像だ。背中部分からは数本の排熱パイプと制御棒が延びている。
一方、下半身の臀部、すなわち人で言う尻の部分には大きな円柱状の冷却タンクが飛び出ている。
一方、下半身の臀部、すなわち人で言う尻の部分には大きな円柱状の冷却タンクが飛び出ている。
「二号機の臀部にはこのように冷却タンクが取り付けられています。
二号機は二次冷却水にこのタンクの水を使用することで、給水ケーブルなしで高起動モードを最大30分間、維持できます(※3)」
二号機は二次冷却水にこのタンクの水を使用することで、給水ケーブルなしで高起動モードを最大30分間、維持できます(※3)」
さらに画像は切り替わり、今度は内部構造を示した画像になる。
「えぇ…、これが二号機用新設計のN2リアクター(※4)で、同じN2燃料で一号機より
20日間多い150日間の連続無補給運転が可能です。
とはいっても、あのせっかちな使徒が、女性の買い物より長い長期戦を挑んでくるという想定はナンセンスですが…」
20日間多い150日間の連続無補給運転が可能です。
とはいっても、あのせっかちな使徒が、女性の買い物より長い長期戦を挑んでくるという想定はナンセンスですが…」
時田自身は冗談を言ったつもりなのだが、会場からは反応がない。少しばかり落ち込みながらも、さらに次の画像に進める。
「さて、今回ジェットアローン二号機における最大の新機能が……この人工知能型自律制御システムです!」
668 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:37:22 ID:???
スクリーンに映っているのは、何の事はない、ちょっと形の変わったチップセットの拡大画像だ。
会場の反応が薄い中、時田はさらに説明を続ける。
スクリーンに映っているのは、何の事はない、ちょっと形の変わったチップセットの拡大画像だ。
会場の反応が薄い中、時田はさらに説明を続ける。
「かねてより、ジェットアローンはその人的制御に大きな問題を残していました。
すなわち遠隔操作のため初期反射での行動が不可能、という点です。
我々も一号機設計段階からこの点は大きな課題としてあげていました」
すなわち遠隔操作のため初期反射での行動が不可能、という点です。
我々も一号機設計段階からこの点は大きな課題としてあげていました」
スクリーンには、ポップアップで「一号機制御用チップセット」という文字とともに別のチップセットが表示される。
「そもそもJAの制御機構は、中央に搭載された3つの統合制御チップが、
我々から指示された制御プログラムを 通して”目的”を理解、
その目的にふさわしい動作を自動的に取捨選択することで、抽象度の高い命令を
複雑で綿密な制御へトップダウンさせていました(※5)。」
我々から指示された制御プログラムを 通して”目的”を理解、
その目的にふさわしい動作を自動的に取捨選択することで、抽象度の高い命令を
複雑で綿密な制御へトップダウンさせていました(※5)。」
ポップアップ横に、一連の処理のフローチャートが表示される。かなり複雑だ。
「しかし、このためにはあらかじめチップ側のメモリへ膨大な量の動作命令
とそのシミュレーション結果を 入力する(※6)ことが必要で、
またソリッドメモリのため、その学習には膨大な時間が必要でした」
とそのシミュレーション結果を 入力する(※6)ことが必要で、
またソリッドメモリのため、その学習には膨大な時間が必要でした」
スクリーンのポップアップウィンドウは消え、再び二号機の奇妙な形状の制御チップセットが表示される。
「今回、二号機に搭載された制御チップは、従来のソリッドチップに加えて、
さらにより高度な学習が可能な有機チップ(※7)を採用しました。
これにより行動学習の必要時間が大幅に減ったほか、 必要に応じて、
3つの有機チップが、その場で新しい命令を自動的に学習します。(※8)
我が日重工では、このシステムをNERVのMAGIシステムになぞらえて、
マジシステム、などと呼ぶものもいますが、、、」
さらにより高度な学習が可能な有機チップ(※7)を採用しました。
これにより行動学習の必要時間が大幅に減ったほか、 必要に応じて、
3つの有機チップが、その場で新しい命令を自動的に学習します。(※8)
我が日重工では、このシステムをNERVのMAGIシステムになぞらえて、
マジシステム、などと呼ぶものもいますが、、、」
669 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:42:58 ID:???
再び冗談を言ったつもりだったのだが、今度は反応がない。
そればかりか右手奥のNERVのテーブルから殴打音らしき音が聞こえてくる。
再び冗談を言ったつもりだったのだが、今度は反応がない。
そればかりか右手奥のNERVのテーブルから殴打音らしき音が聞こえてくる。
「えぇ、、、ごほん!
と、正式名称は、人工知能型自律制御システム(※9)…ジェット・リフレクスです!このシステムの採用により、
一号機では不可能だった生体反射に近い運動が可能になりました。
すなわち、ジェットアローン自らが危険と判断した場合には、制御プログラムなしで回避行動をとる、というわけです!」
と、正式名称は、人工知能型自律制御システム(※9)…ジェット・リフレクスです!このシステムの採用により、
一号機では不可能だった生体反射に近い運動が可能になりました。
すなわち、ジェットアローン自らが危険と判断した場合には、制御プログラムなしで回避行動をとる、というわけです!」
さすがにインパクトがあるシステムだったのだろうか、会場内も幾分反応がある。
自分の冗談のせいでしらけたのではないかと内心あせっていた時田だが、ようやっと安堵の息をつく。
自分の冗談のせいでしらけたのではないかと内心あせっていた時田だが、ようやっと安堵の息をつく。
「このシステムの採用により、今後の使徒戦においては、より迅速かつ正確な制御が可能です。
もちろん、NERVのエヴァンゲリオンのような人的制御までとは行きませんが、それでもかなりの域に
達しており、いずれはエヴァに負けずとも劣らないものになると自負しております!」
もちろん、NERVのエヴァンゲリオンのような人的制御までとは行きませんが、それでもかなりの域に
達しており、いずれはエヴァに負けずとも劣らないものになると自負しております!」
自信を持って胸を張る時田。
このシステムの実装には、制御ソフト課の連中の死ぬほどの努力があったのだ。
それを知っているからこそ、どうしてもつい、エヴァを引き合いに出してしまう。
無論、NERVと関係をこじらせたいわけではないのだが、言ってしまってからではもう遅い。
このシステムの実装には、制御ソフト課の連中の死ぬほどの努力があったのだ。
それを知っているからこそ、どうしてもつい、エヴァを引き合いに出してしまう。
無論、NERVと関係をこじらせたいわけではないのだが、言ってしまってからではもう遅い。
「えぇ…では、、、何かご質問のある方は、この場にてどうぞ」
時田がそう言うやいなや、凛とした声とともに会場の右手奥から手があがる。
670 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:45:46 ID:???
【本編とは関係のある?勝手な解説】
以下の設定はすべて勝手な設定です。今後、自分が書くFFでは以下の設定に準拠していく予定です。
【本編とは関係のある?勝手な解説】
以下の設定はすべて勝手な設定です。今後、自分が書くFFでは以下の設定に準拠していく予定です。
※1:カラーリングとシルエット
全体はつやのある黒色。(エヴァ2のJA改のオレンジの部分がブルーにかわったものをご想像ください)
JA一号機より僅かながら身長が低いが、それは上半身がよりコンパクトになったため。
(エヴァ2のJA改とほとんど同じような形状、とご想像ください)
全体はつやのある黒色。(エヴァ2のJA改のオレンジの部分がブルーにかわったものをご想像ください)
JA一号機より僅かながら身長が低いが、それは上半身がよりコンパクトになったため。
(エヴァ2のJA改とほとんど同じような形状、とご想像ください)
※2:黒色の理由
時田が言ったように夜間戦闘を想定して…というのは建て前で、本当は日重工職員の「装甲塗装色決定投票」で決まった。
一応、それに準じて夜間用赤外線センサーの数が、一号機の倍の個数搭載されている。
時田が言ったように夜間戦闘を想定して…というのは建て前で、本当は日重工職員の「装甲塗装色決定投票」で決まった。
一応、それに準じて夜間用赤外線センサーの数が、一号機の倍の個数搭載されている。
※3:冷却系の改良
新しく排熱用パイプが増設されている。これは単純な排熱パイプではなく、二次冷却水の水蒸気の排出や、
内部につながっているヒートパイプ、さらにヒートシンク、それを冷却する駆動ファンといった空冷機構も備えている。
新しく排熱用パイプが増設されている。これは単純な排熱パイプではなく、二次冷却水の水蒸気の排出や、
内部につながっているヒートパイプ、さらにヒートシンク、それを冷却する駆動ファンといった空冷機構も備えている。
※4:新型N2リアクター
一号機のN2リアクターと炉心の構造が異なる。エネルギー変換効率は一号機と比べて約155%改善されており、
生み出される電力も100万KWクラスになり、最大発電力は400万KW以上になる。
一号機のN2リアクターと炉心の構造が異なる。エネルギー変換効率は一号機と比べて約155%改善されており、
生み出される電力も100万KWクラスになり、最大発電力は400万KW以上になる。
※5:ジェットアローン一号機の制御システム
中央統合制御チップセットの各チップは、ボディ全体の各制御チップと専属バスラインを通して接続されており、
チップ上の制御OSが全制御デバイスを一連のボディフレームシステムと認識させるという仕組みを採用してる。
3つのチップのうち、1つが上半身、1つが下半身、残りの1つは冗長性を高めるための補助処理を担当している。
別に分散処理をしているわけではない。
中央統合制御チップセットの各チップは、ボディ全体の各制御チップと専属バスラインを通して接続されており、
チップ上の制御OSが全制御デバイスを一連のボディフレームシステムと認識させるという仕組みを採用してる。
3つのチップのうち、1つが上半身、1つが下半身、残りの1つは冗長性を高めるための補助処理を担当している。
別に分散処理をしているわけではない。
671 :199-200 ◆/Pif9px8OM :2006/09/05(火) 22:47:57 ID:???
【本編とは関係のある?勝手な解説】
※6:チップセットのメモリ
チップセット上には大規模なメモリが搭載されており、ここに細かな動作プログラムとアルゴリズムが格納されている。
各チップは、管制から与えられた制御信号から、必要な動作を割り出し、それらをどのように組み合わせるべきかを
判断、メインメモリ内のアルゴリズムを選択し、動作プログラムを実行する。
アルゴリズム群は、研究所のシミュレーションシステムでプログラムされたもので、まれに実機で不具合を起こす。
【本編とは関係のある?勝手な解説】
※6:チップセットのメモリ
チップセット上には大規模なメモリが搭載されており、ここに細かな動作プログラムとアルゴリズムが格納されている。
各チップは、管制から与えられた制御信号から、必要な動作を割り出し、それらをどのように組み合わせるべきかを
判断、メインメモリ内のアルゴリズムを選択し、動作プログラムを実行する。
アルゴリズム群は、研究所のシミュレーションシステムでプログラムされたもので、まれに実機で不具合を起こす。
※7:有機チップ
現実では、生体ニューラルチップの研究がようやく実用化まできた程度と聞いていますが、2015年なので、当然有機回路や
ニューラルサーキット等が普及している、ということにします。(いわゆるDNA有機演算チップではないです。)
JA一号機で搭載されなかったのは、ソリッドチップ以上に熱に弱く、50度を超えると凝固して使えなくなるため。
二号機では徹底した冷却のために、チップセット全体が微細冷却網で液体冷却されている。
現実では、生体ニューラルチップの研究がようやく実用化まできた程度と聞いていますが、2015年なので、当然有機回路や
ニューラルサーキット等が普及している、ということにします。(いわゆるDNA有機演算チップではないです。)
JA一号機で搭載されなかったのは、ソリッドチップ以上に熱に弱く、50度を超えると凝固して使えなくなるため。
二号機では徹底した冷却のために、チップセット全体が微細冷却網で液体冷却されている。
※8:ジェットアローン二号機の制御システム
中央統合制御チップセットには3つの有機チップと3つのソリッド(トランジスタベースの超集積回路)チップで
成り立っている。(一号機のシステムと違いソリッドメモリは搭載されていない)
制御OSは一号機と同様、ソリッドチップ上で走り、デバイスの制御、ボディフレーム認識などを行うが、
動作選択のすべては有機チップのほうで行われる。
この有機チップは、完全な生体ニューラルシステムであり、動作プログラム、アルゴリズムを記憶、
また動作選択の際、3つのチップ同士が最適な動作を協議・決定、場合によっては新しいプログラムや
アルゴリズムを生成、記録する。
3つの有機チップが乗っているが、これはそれぞれが分散処理、補正処理を行って冗長性と正確さを高めるためで、
一号機のように部位に分かれて処理しているわけではない。
中央統合制御チップセットには3つの有機チップと3つのソリッド(トランジスタベースの超集積回路)チップで
成り立っている。(一号機のシステムと違いソリッドメモリは搭載されていない)
制御OSは一号機と同様、ソリッドチップ上で走り、デバイスの制御、ボディフレーム認識などを行うが、
動作選択のすべては有機チップのほうで行われる。
この有機チップは、完全な生体ニューラルシステムであり、動作プログラム、アルゴリズムを記憶、
また動作選択の際、3つのチップ同士が最適な動作を協議・決定、場合によっては新しいプログラムや
アルゴリズムを生成、記録する。
3つの有機チップが乗っているが、これはそれぞれが分散処理、補正処理を行って冗長性と正確さを高めるためで、
一号機のように部位に分かれて処理しているわけではない。
※9:人工知能型自律制御システム
厳密に、人工知能かどうかは怪しいので呼称に関してはスルーをお願いします。
ですが、イメージとしては、より生体の身体制御機構に近い発想とお考えください。
厳密に、人工知能かどうかは怪しいので呼称に関してはスルーをお願いします。
ですが、イメージとしては、より生体の身体制御機構に近い発想とお考えください。