SSHってなんですの?

SSHとは、奈良高校の目玉の1つである事業の1つである。

概要

SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、文部科学省と独立行政法人科学技術振興機構(以下JST)による事業で、全国200校ほどの高校が対象となっている。

目的は次世代を担う科学技術のトップランナーになる人材を養成すること。


要は、科学に強い人材を育てるため、予算を決められた学校に集中的に配分することで普通の高校にはとてもできない活動や教育を行おうという事業である。


奈良高校は平成16年に指定されているかなりの古参で、平成24年にはSSHの中でも特に地域の中核となる事業を行う「コアSSH」に指定されている。
1回の指定が有効なのは5年(昔は3年)で、免許証の更新のように再登録を繰り返す形になる。もちろんその際にSSHの指定から外れる学校もある。

奈良高校は平成16年から1期目、平成19年から2期目、平成24年から3期目。

奈良県内には他に
  • 奈良学園
  • 西大和学園
  • 青翔高校
  • 奈良女子大付属
が登録されている。


結局、登録されていると何があるのか?

SSHコース


コアSSH登録の翌年からできた、2年生からの文系・理系に並ぶ新たな3つ目の選択コース。スーパー理系、とでも考えておくのが手っ取り早い。(成績は一切関係ない)クラスは理系生徒と一緒になることが多い。
25年度の2年生(26年度の3年生)は20人余りだったので、10組の一部がSSHコースで構成された。(残りが理系生徒)
26年度の2年生(27の3)は60人近くいたため、9組と10組で分割され、27年度の2年生はちょうど40人前後だったため純SSHクラスができた。

いろいろなイベント(後述)に優先的に参加でき、また授業(後述)も独自のものがある。

何より、奈高の変人の上位層が集中する。


授業


SSPという授業がある。1年生ではSSP情報(普通の情報の授業) SSP自然科学(普通の理科の授業) SSP奈良(奈良県についての調べ学習)が全員必修である。
実質SSP奈良しか、特別なことをやっている実感がない。

2年生以降でSSHコースを選択すると、SSP理科、SSP数学、SSP科学英語という授業が選択できる。

特にSSP理科は、自分たちでテーマを決めて科学の研究ができる。予算もSSH事業からおりるため、理系大学の研究室のような雰囲気でかなりレベルの高い研究ができ、一番の目玉と言っていい。

SSHコースを選択しなくても、SSP奈良は選択することができる。


独自のイベント


SSHの予算により、夏休みはサイエンスツアーといった2泊程度の研修旅行が開かれる。誰でも参加できるが、SSHコース・科学系部活の部員が優先される。

他にもSSHコースを選択した生徒のうち、希望者は3年生の時に海外研修に行くことができる。(26年・27年はシンガポール)

部活動


以下の部活動(科学技術系部活)は、通常の部活動予算とは別に多額の予算がSSH事業で支給される。(特に数研、ロボ研はSSH予算だけで賄われている。)

  • 物理部
  • 化学部
  • 生物部
  • 地学部
  • 数学研究会
  • ロボット研究会


もちろんSSHコースとは関係なく(文系生徒も少なくない)、普通の部活動と全く同様入部できる。


物理部


プログラミングをメインに活動するPC班と、研究に取り組む研究班がある。
ロボ研との兼部が非常に多い。予餞会でのビデオでは高度な編集技術の無駄遣いのような映像で注目される。

物理オリンピックの国内本選(物理チャレンジ)に、毎年部員が予選を突破して進出している。
日本代表の最終選抜に残った例はないが、そこそこ上位に入り入賞している。
最近は最終選抜進出に相当する成績をとるも、3年生だったため進めなかったことも。

昔はパソコン甲子園に出場し表彰も受けており、物理室に色あせた賞状が残っている。


化学部


来る日も来る日も実験、実験の、白衣が一番似合う部活動。研究も精力的に行っている。

新しい知見を得るための学術的な研究のための実験を取り組むが、それとは別に人に見せるためのショー要素の強い実験にも力を入れており、
部活動勧誘時や青丹祭の定番となっている。
奈良高校を以前海外の留学生が訪れた時、おもてなしとして実験を披露したこともある。
遅くまで電気がついており、グラウンドにいる運動部より長く活動することもある。

生物部


飼育している動物の名前は聞けば聞くほど面白い。ハムスターに「エリマキトカゲ」由来でエリーとつけたり、白と茶色のモルモットを飼っていたときは白い方に「ココア」、茶色い方に「ミルク」とつけていたり。
研究も行っており、たびたびSSHの全国大会の校内代表となっており、平成18年にはこの大会で入賞もした。

春にはたけのこ採りを行い、てんぷらにして新入生を釣る餌にしている。実際効果は大きく、部員の規模は地学部に次いで大きい。
これに限らずたびたび料理を行っていて、その頻度は料理部より多いかもしれない。(ただし料理といってもごくごく簡単なもので、採ってきたものを食べられるように処理しているといった方が近いかもしれない)
生物室の後ろにずらりとある調味料の用途はこれ。

一時は部員が減り(2名)廃部の危機に陥ったが令和4年度にV字回復。お昼ご飯を食べに来たり私物を置いたりと好き勝手使われている。偶に料理を行うのは変わっていないが、唐突にパクチーを用いたコーラを作ったり、ホットケーキに食紅を大量に入れたり狂気度が増した。顧問「ここにはマトモな食べ物はないんか」

入部するともれなく青丹祭で販売するDNAストラップ制作の義務が課せられる。よく売れる。

地学部


地学=地球科学=鉱物・気象・宇宙など。実際授業で地学を取っている人はほぼいないが活動に支障はなく、それでも独学で地学を勉強する人は地学オリンピックの本選に進出している物好き。
地学部室という部屋が5階にあるが、実質倉庫であり普段の活動は化学室で行っている。

顕著な実績も多い研究王国で、学生科学賞の全国審査で入賞する・SSHの全国大会でも2位相当の賞をとるなど、奈高で初めて・かつ唯一のものも多い。
また、奈高で唯一屋上に入れる部活で、長期休暇には学校に泊まって天体観測を行う。この観測のみ参加する運動部との兼部生が多く、部員規模は科学系で最大である。

数学研究会


数学好きの兼部生がたまに集まっている。
活動内容を見つけることが、フェルマーの最終定理やリーマン予想解明並みの至上課題となっている。予算はSSH予算ですべて回っている。

ロボット研究会


ロボットを1から自分たちで作り、1からプログラムを組んで大会に出場させている。ロボットにサッカーをさせる大会がメイン。
部員はたびたび日本橋の電気街でロボットの部品を探している。(そのあとアニメイトに立ち寄るが、あくまでもついでである。)

全国大会の常連校で、上位にも頻繁に入っている。中でも顕著な成績は、2011年にロボカップジュニアの全国大会で優勝し、トルク・イスタンブールで開かれた世界大会に進出、世界4位となっている。
実は今世紀に入ってから、1人の先生の熱い意志によって設立された同好会である。部活動昇格を受けていないのは、SSH予算があるので特にメリットがないため。

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最終更新:2023年05月09日 21:08
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