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アリアンロッド・サガ 小話

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takugess

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アリアンロッド・サガ 小話




「…アル、今度はこれ着てみてくれませんか?」
嬉々とした顔で衣服を差し出すピアニィに、アル(女性化済み)は深々と溜息をついた。
「―――あのなあ、姫さん。これは修道院への潜入任務のはずだろ? なんだってそんなに服が出て来るんだよ」
いつもより高くて柔らかい声で拒絶されて、ピアニィの頭がしょんぼりとうつむく。
「……うぅ、だって…きっと似合うと思ったんです…」
「そういう問題じゃねえだろ…」
どんどんずれていく会話に、アルの表情が呆れ顔になる。だが、ピアニィは怯まなかった。
「だって、折角きれいな髪の色なのに、それに合わせて服も選んだらいいのになって、思ってたんです。
だけど、男の人の服は良くわからないから、この機会にと思って――」
―――正面切って誉められては、流石にアルも返す言葉がない。が、引っかかる点がひとつ。
「―――待て。この機会ってことは、前々から画策してやがったな?」
問い返すと、正直なことにピアニィの視線がさまよいだす。
「………え、と…画策って言うか、女の子だったら服が選びやすいかな、とは…」
「…………」
渋い顔で黙り込むアルの前で、ピアニィが見る見るうちにしおれていく。
「―――ごめんなさい…」
蚊の鳴くような声での謝罪に――アルはもう一度、深々と溜息をついた。
「…………もういいって、今回は引き受けたからにはきちんとやるさ。服だって、選んでくれりゃあ着るよ――だから、そんな顔すんな」
多分に諦めの混じった承諾に、ピアニィの表情が明るくなる。
「ほんとですか? あたしが、アルの服選んでもいいの?」
「ああ、そのうちな。――だから、早く服持って来てくれ。ちゃんと修道院用のやつを」
「はい! ちょっと待っててください!」
嬉しそうに身を翻すピアニィの背に、アルはもう一度だけ小さく溜息をついた。

その後、ピアニィは修道服を持ってきたものの
『これだとスリットが』『こっちは丈の長さが』
と、修道服だけで何パターンも着替えさせられることを、アルはまだ知らない。

↓おまけ

563 名前:NPCさん 投稿日:2009/07/31(金) 10:22:13 ID:???
「こっちは防御が1点高くてこっちは行動値のマイナスが無くてこっちは【魔術】ダメージにプラスが来るんですよ!」
「最後のを俺にどうしろと」


564 名前:NPCさん 投稿日:2009/08/01(土) 11:24:07 ID:dmGxDRoW
ピ「じゃあ、このナンベールで精神+1、70㎝スリットのスカートで敏捷+1ならいいですか?」
ア「まあ、その程度なら・・・って、何だそのスリット?!!」

566 名前:NPCさん 投稿日:2009/08/04(火) 01:21:17 ID:???
≫563
「実はこないだベネットちゃんに聞いたエリンディル式対魔法訓練っていうのに酷く感銘を受けまして・・・」
「何か関係あるのか? でもまあ、エリンディルにはそんな訓練があるのか。ちょっと興味あるな」
「じゃあさっそく試してみましょうっ!」(すちゃ)
「・・・え? なんで俺に杖を向ける?」
「あたしの全力の《コキュートス》に耐えられたら合格ですっ!!」
「なにぃ!? 待て、ちょっ――!!」

…こうしてアルは見事《ディフレクション》を会得したのだった


一話の時点で覚えてるがまあ気にするな

567 名前:NPCさん 投稿日:2009/08/05(水) 00:32:25 ID:???
つまり、ピアニィをエルザに、ベネットを適当に風の噂とかに置換すれば完璧、と

568 名前:NPCさん 投稿日:2009/08/05(水) 00:43:24 ID:???
なにそのGMゆーらが意図的に流しそうな風の噂。

GM「ところでエルザさん、こっちはアルディオンですが、基本世界であるエリンディルには耐魔法訓練という(ry」
エルザ「そうなんですか! わかりました、ツヴァイ君に全力で魔法を打ち込めば良いんですね?」
GM「そうそう、それで新しいスキルを覚えたり魔法防御が上がったりすることがあります」
ツヴァイ「てきとーこくな――っ!?」
GM「…うひひ」

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