シンジきゅん受け系SSまとめ

レイ×シンジ4

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匿名ユーザー

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「良いね、2人共細くて。腰の位置もちょっと高くて現代っ子って感じだし。こっちに並んで座ってもらいたいな」
 返事も無くレイは立ち上がって、客の指した真隣へ移動する。
 次いでシンジも、レイの方がこの仕事に従事錯覚を覚えながら場所を移った。
――ザッザッザッ……
 漫画家の客は姿勢悪くテーブルに張り付いて、握った鉛筆で軽く絵を描く。
 自分達をモデルにしているのか、インスピレーションを受けるだけで全く違う絵なのかは、シンジの位置からは見えない。
 それよりも気になるのは自分の左隣。
 触れそうな位すぐ近くに殆んど生まれた姿に近いレイが居る。
 撫然とした態度で何を考えてか何も考えていないのかぼんやりと座っているだけなのに、1度見て触れてしまった肉体が有る。
 すっかり熟れた体でも、ましてや筋骨隆々の体でもない。未だ子供を抜けきれないのに女の香りを持つ、少女特有の匂い漂う体が有る。
「……あ」
「ん? どうしたの、シンジ君」
「いえ、何でもないです」
 手を止めて顔を上げられてしまったので、慌てて両手を前に出して大袈裟に振るシンジ。
「寒い? 冷房入ってないけど」
「大丈夫なんです、本当に」
「そう?」
 否定する度に益々心配そうな顔になってゆく。
 恥ずかしいが余計な心配や迷惑掛けたくない。
 そう思考が働いたシンジは少し俯き加減で呟いた。
「あの……ちゃって……」
 え? と聞き取れずに客が首を傾げ、更には隣のレイも気になったのか顔をこちらへと向ける。
「その……あの、た、勃っちゃって……」

 膝を抱えるように座って隠してみるのは、その主張が未だ足の間で収まる程度だから。
「すみません……」
「別に謝らなくても良いけど、誰かに買われる前にヌいてきたりしないの? 若いんだし、すぐイッちゃって大変なんじゃない?」
「ぬく?」
「その……出しておく、と言うか。言い方変だけど長持ちするよ」
 言葉の意味を汲み取れず勃起が収まる位に考え込んだシンジは、数秒後に理解出来た途端顔を赤く染める。
「ひっ、1人でなんてしませんよ! 綾波の前で変な事言わないで下さいっ!」
「丁度ヤリたい盛りじゃないかと思ったんだけどなぁ」
 疑っているのか笑いながら再び姿勢を崩して紙へと向かう。
「しませんよ……お客さんがシなさい、って言ったら別ですけど……」
「言う人居るんだ?」
 そんなに勃つのが早いだろうかと思いながらもシンジは頷いた。
「女の人は、結構居ます。人によっては僕が……その……オ、オナニー……してるの、見るだけで良いって人とも偶に居ます」
 横目で見ながらも客の意識は殆んど紙に集中している。
「じゃあ1人でヤッてる所描きたいからヤッてって言ったら、男の前でも出来る?」
「それがお仕事なら」
 終わったのか、手を止めて別の白い紙を手探りし、新しいその紙を描きやすい場所に置いた。
「じゃあちょっとヤッてもらおうかな。漫画で良ければオカズになる物、結構有るから」
「脱がずに、ですか?」
それは流石に困る。泊まる事を前提に来ているので鞄に替えの下着は入れてあるが、精まみれになった下着を持ち運ぶのは避けたい。
「いやパンツも脱いで。……やっぱり恥ずかしい?」
「いえ、大丈夫です」
 意を決して下着に手を掛けたが、ふと思い出して手が止まってしまう。
 隣にはレイが居る。
 思わず視線を向けてしまった事にレイもすぐ気付いた。
「何?」
「えっ? あ、う……」
「私も脱ぐの?」
 答える隙も与えずレイは両手を背に回し、ブラジャーのホックを外した。
 同時に白いそれはレイの太股へと落ち、更に白いと錯覚してしまう程透き通った白い肌。
 膝立ちになりレイは躊躇いも恥じらいも無く下着も下ろす。
 毛の無い局部もまた白く、それこそ血管が浮きだしそうな不気味さすら有った。
――ゴクリ
 初めて見てしまったあの日のレイの全裸と全く変わり無い。
 成長が止まってしまった少女にも見える姿にシンジは息と唾液を飲み込む。
「脱がないの?」
「ご、ごごごめん!」
 視線を厭う冷たい口調に、シンジは一気に下着を足首まで下げた。
 レイとしては決して他意は無く、仕事は迅速に済ませろと言いたかっただけなのだが。
 そして露になったシンジの幼い性器は似つかわしくなく起き上がっている。
「……人前で、出来る?」
 それだけ勃っているのなら大丈夫だろうと踏んでいながらも尋ねる客。
「は、い……」
 隣に全裸のレイを置いて、初対面の男の仕事の為に自慰をする。
 そう考えても尚勃起は収まる気配を見せないので、ここは処理してしまった方が勃起したままでいるよりもマシだろう。
 頭の中で決定したシンジは左手で性器の付け値を掴み、竿にそっと右手を掛けた。
「ん……」
 寒くはないのに冷たい手の感触で、相当猛っていると自覚させられる。
 乾いた感触で性器を包み込み、顔を上げて上目に開始しても良いか目線を送ると、客は穏やかそうなその顔に穏やかな笑みを乗せて頷いた。
 誰かが教えてくれるワケではないので他者に魅せるやり方等知らない。適当に自ら上下に扱く位しか方法が思い付かない。
 それでも客に見えるように膝を立てたまま外股に開脚し、自分は相手を見ずに済むよう俯く。
 右手を余り強く握らずゆっくりと上下にグラインドさせる。大した刺激でなくとも、じれったさともどかしさが脳味噌を直に刺激してきた。
 手の平の柔らかな感触が裏筋を撫で上げては下がり、4本の細い指の感触が前面を執拗にうごめく。

 硬く細い自らの手が性器を柔らかく擦る。そんな姿を目の前で名前すら知らない相手が網膜に焼き付け、更には1枚の絵に仕上げようとしていた。
 それ程の価値が今自分のしている事に有る。
 自分で慰めて、掠れた甘い声を漏らして、肩を震わせながら精を放出する姿には、記憶して記録する、今までの人生では誰からも与えられなかった価値が。
 何かを見たり想像したりする必要は無い。男の視線と描写する音だけで充分興奮の材料になった。
 男に対して手だけで奉仕する要領で行えば――覚え方としては逆だが――気持ち良くなれる。
「はっ……んっ……はっ……」
 声が殺しきれない。恥ずかしいがその方が良いのだろう。
 半端に膝を立てた体勢で、その先の足の指が力を込めて折り曲がった。
 薄く目を開いて前を見ると男が手元もおろそかにシンジを凝視している。見られている。
 手の中に有る熱く硬い自分自身に意識を集中させると、鼻の頂点がツンとした。
「は、ンっ……イ、イキそ……」
 ゆっくりと動いていた手は止まり、人指し指の腹で鈴口を小さく激しく擦る。
「ふぅッ! や……」
 眉間に皺が寄って、目を開けていられない。
 下腹がビクビクと射精を訴え、腰が勝手に卑猥な動きを見せる。
 普通に性交するよりも恥ずかしく、羞恥の余りシンジは顔を真横へと向けた。
 その先にレイが居る。
 手が止まってしまう。大きく目を開けると、嘘だと思いたかったが案の定レイが冷たい赤い瞳でこちらを見ていた。
「あ……」
 気まずい。
 レイの事だからシンジが何をしているのか、それが恥ずかしい事なのかもわかっていないだろう。そしてこの事を誰かに言う人間でもない。
 しかし何故か、全裸で自分の自慰を見ている女性なのに、興奮等が一切起きずにただ気まずい。



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