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こんな悲しみも、苦しみも、終わらせなくちゃいけないんだ ◆.pKwLKR4oQ



動機・一切・不明。
突然殺し合いの開催を宣言した男、社長。
社長(の中の一人)が死に際に放った一言は人々を怪しい洞窟へと――。

「さて、ここで私こと社長からのボーナス情報だ。
 島の中央に「怪しい洞窟」があるだろう。
 実はそこは……おおっと、ここから先が知りたい馬鹿は自分の目で確かめてくれ」

――駆り立てたとは言い辛かった。

さすがにあからさますぎたせいか、結局のところ大半の参加者が怪しい洞窟に入る事はなかった。
それ以前に開始時に洞窟内からスタートした参加者もいたが、残念ながらそこから奥に進まずに外へ出て行ってしまった。
これでは客寄せ?のために含みを持たせて一言言いたくもなるというもの。

「あー、暇だー」

だがそんな社長のぼやきとは裏腹に今ようやく待望の参加者が怪しい洞窟の謎のベールを開こうとしていた。

     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼

「こ、これは!?」

リュウタロスは目の前に広がる光景に唖然としていた。
ここは殺し合いの舞台である孤島の中央に位置する怪しい洞窟の最深部。
数時間前の放送で社長の仄めかした事が気になって渋々同行する事になった連中と勇んでようやくここまで辿り着いたのだ。
ここに来るまでに様々な苦難(一番はウザクのウザトーク)を乗り越えて来たが、その果てに待ち受けていた物が今目の前にある。
洞窟の最深部に広がる謎の空間。
そのさらに中央にポツンと見慣れた機械が設置されていた。

「あ、あれはd「で、電話ボックスじゃないかい!」……チッ」

リュウタロスのセリフと舌打ちを掻き消すぐらいに大きな素っ頓狂な声を上げてしまったジャイアンの母。
だがジャイアンの母が驚くのも無理はない。
本来なら電話ボックスと言えば町中に設置されているものであり、普通ならこのような洞窟の奥深くに設置される事など考えられない。
電話ボックスの本来の用途を知っている者なら誰でもこの状況に違和感を覚えるだろう。

(ん、あの脇にあるのは……)

だが唯一人電話ボックスを知らない阿魔野邪鬼は電話ボックスの脇にある黒い石板にいち早く気が付いていた。
元々忍者なので観察力が群を抜いている事に加えて夜目も効くので、薄暗いこのような場所でもすぐに気づけたのだ。

「なるほど、そういう仕組みか」

電話ボックスの脇に設置された黒い石板。
そこにはこの謎に満ちた電話ボックスの正体が記されていた。

『諸人よ、これは電話ボックスという機械で、参加者一人に付き一度だけ社長に電話での質問または要望ができるスペード。
 のだが、質問や要望の内容によっては無理な場合があるので、その場合は他の質問や要望に変更してもらうダイヤ。
 利用し終わって帰る際は洞窟の入り口で待ち伏せされる不利を考慮して奥に設置した旅の扉(井戸)に入るようにクラブ。
 すると入口を介さずに洞窟から出られるでしょうハート。     By社長』

これこそが放送で社長が仄めかしたものの正体だった。
確かに使い方次第では参加者にとって有益なものになるだろう。
だが怪しい洞窟に怪しい電話ボックス。
正直に信じていいものか迷う。
そんな皆の躊躇した雰囲気に苛立ちを覚えたのか。
はたまたふざけた文章が龍の逆鱗に触れたのか。

「あ、ちょっとリュウタロス、迂闊に使ったら……」
「五月蠅い! 臆病者の連合は黙っていやがれ!」

キラの心配する声などどこ吹く風で、リュウタロスは果敢にも電話ボックスの中に足を踏み入れた。

(くそっ……! くそっ……!)

リュウタロスはイラついていた。
それはもちろん知らぬ間に殺し合いに巻き込まれた事に対してだったり、敵対する連合の軍人と行動を共にした事だったり。
他にも同行者がウザかったり、自分の名前に違和感を覚えたり、と色々ある。
だが今リュウタロスが一番イラついているのは目の前にある電話の向こうにいるであろう社長に対してだった。
この殺し合いに巻き込まれた原因が社長なのは明白な事実。
その社長が何のつもりか電話で質疑応答してやると言っているのだ。
リュウタロスにはその行為がまるで殺し合いに巻き込まれた参加者を嘲笑うかのように思えて仕方なかった。

「ちくしょう、どいつもこいつも馬鹿にしやがって!!!」

その怒りをぶつけるかのごとく勢いよく受話器を取り上げて、社長に電話を繋げようとしたところでふと疑問が浮かんだ。

(おい、そういえば社長の電話番号なんて知らないぞ!? くそっ、もしかしてさっきの石板に――)
『やあ、君が初めての電話の使用者だ。さて、君からの質問や要求は何かな?』

だがそんな疑問は受話器の向こうから聞こえてきた社長の鷹揚とした声で吹き飛んだ。
何が『やあ』だ! 何が『何かな?』だ!
意味が分からないまま殺し合いに巻き込まれて、意味が分からないまま電話で社長とこうして電話をしている。
もう意味が分からなすぎてリュウタロスは激情に動かされるままに第一声を上げた。

「いい加減にしろ! だいたいお前の言う事が本当かどうか疑わしいね。適当なこと言って誤魔化すんじゃないだろうな?」
『それは違う。この電話の内容に関しては全て真実だ。内容によっては返答不可だが、そこは安心してほしい』
「はあ? 俺たちに殺し合いをさせておいて何が安心だ、こ『という事で、君の相手は終わりだ』……へ?」
『今私は君の【適当な事を言って誤魔化すんじゃないだろうな?】という質問に対して【真実を話して誤魔化すつもりはない】と回答した。
 よって君との電話タイムはこれで終了だ。後ろの参加者と交代だ』

リュウタロスは目の前の通話が終了した受話器を見つめて唖然としていた。
激情に身を任せて勢いのまま情報を聞き出す貴重な機会を失った事に遅ればせながら気付いたからだ。
あんな啖呵を切って先陣を切って来たのにこの様だ。
こんな結果で皆はどう思うだろう、特にあの澄ました顔の連合の奴は……。
社長の淡々とした受け答えを反芻しながらリュウタロスは心の中で叫んでいた。

(こんな事で……こんな事で俺は!!!)

     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼

「こんな悲しみも、苦しみも、終わらせなくちゃいけないんだ。なんで僕達にこんな殺し合いをさせるんだ!?」
『敢えて言うなら殺し合いの先にあるものを求めているからだ』

     ▼     ▼     ▼     ▼     ▼

「やい、今すぐ私達を元いた場所に帰しな!」
『最後の一人になるまでは無理だ』
「な、なんだって!? そりゃ、いったいどういうことだい!」
『ん? 質問や要望は一人につき一度までだ』

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「この名簿に載っている『ユーフェミア・リ・ブリタニア』は僕の知る『ユーフェミア・リ・ブリタニア』なのか?」
『ああ、そうだ。君が騎士の誓いを捧げたユーフェミア・リ・ブリタニアで相違ない』

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なにやら複雑な表情を浮かべたスザクと入れ違いで、順番的に最後である阿魔野邪鬼は電話ボックスの中へと入った。
当初は電話ボックスなる物についての知識が皆無だったが、順番待ちの間に説明をしてもらって凡そどういうものかは理解できた。
なお忍びという職業柄その性能には大いに心惹かれるものがあったが、今は社長との会話の方が重要だ。
この電話ボックスでのやり取りはその質問や要望に対する情報の他にも社長本人と会話できる事が大きい。
電話越しとはいえ相手と直に話す事で忍びである邪鬼には様々な事が窺い知れるかもしれないのだ。
それはこの状況を好転させるのに大きな要素となり得るものだ。

長い人生の中で電話という初体験に胸を踊らす事もなく、邪鬼は静かに受話器を手に取り、説明通り耳に当てた。

「では私からの質問だ」

だが直接の質問や要望から察する内容が重要な情報である事に変わりはない。
だから邪鬼は予てより胸に秘めていた問いに対して、この機会に答えを得たいと思っていた。

「仮に皆を殺して最後の一人になったとして、私に何か得るものがあるのか?」

それは仮に殺し合いを是として他の参加者を皆殺しにした場合に生じる利益についてだ。
阿魔野邪鬼は忍びの者だ。
だから事と次第によっては殺し合いに身を投じる事に抵抗はない。
だが最初の社長の言ではただ最後の一人になるまで殺し合いをしろとしか言われていない。
最後の一人になった際にどうなるのか確認しておかないと、思わぬ落とし穴に嵌る可能性がある。

そのような計算もあって告げた質問だったが、社長から返された答えは意外なものだった。

『……もう一度言ってみろ』
「仮に皆を殺して最後の一人になったとして、私に何か得るものがあるのか?」

それは質問の復唱だった。
先程の邪鬼の質問は改めて聞き返すほど複雑な質問ではない。
だが社長はそんな質問に対して復唱を命じてきた。
これはいったいどういう事だろうか。

『なるほど、もっともだ。では次の放送で告げる内容で君の質問に対する答えとしよう』

そう言い残して電話は切れてしまった。
後に残されたのは所在なさげに受話器を握り締める羽織姿の邪鬼だけだった。


【1日目 昼/E-6 怪しい洞窟最深部 電話ボックスの間】

【阿魔野邪鬼@伊賀の影丸】
【服装】羽織姿の武士
【状態】健康
【装備】太刀@現実、脇差@現実
【持ち物】基本支給品一式×2、『贄殿遮那』@灼眼のシャナ、ランダム支給品(地虫十兵衛のもの1~3/義経のもの0~2)
【思考】
 1:とりあえず次の放送次第か。
 2:スザクたちから詳細な情報を聞き出す。
 3:殺し合いに乗るかは未定。
【備考】
※「由比正雪の巻」後の参戦です。
※再生能力は制限されています。制限に少し気付きました。
※社長が複数いる事に気づきました。

【ジャイアンの母@カオスロワ】
【服装】:ジャイアンの母の服装
【状態】:健康
【装備】:天の羽衣@竹取物語
【持ち物】:基本支給品一式×2
【思考】
 基本:他の参加者を殺す可能性のある参加者を殺す。
 1:無抵抗な参加者は殺さないが殺人者には容赦しない。
 2:可能であれば脱出する方法を探る。
 3:阿魔野さんってダンディーで少しカッコいいじゃない!!

【キラ・ヤマト@機動戦士ガンダムSEED】
【服装】地球連合の制服
【状態】健康
【持ち物】基本支給品一式、本人確認済み支給品1~3
【思考】
 1:仲間と協力して殺し合いを止めて、主催者を倒す。
 2:北へ向かって情報収集と仲間探し。
 3:正午にC-6の豪邸に集まる。
【備考】
※参戦時期の詳細は後続の書き手にお任せします(少なくともオーブ戦以降らしい)。
※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。

【枢木スザク@コードギアス】
【服装】ゼロの衣装
【状態】ナナリーの死による精神的ダメージ、「生きろ」ギアス継続中
【装備】ククリ刀@バッカーノ
【持ち物】基本支給品一式、ゼロの仮面@コードギアス、ランダム支給品0~1(本人確認済み)
【思考】
 1:仲間と協力して殺し合いを止めて、主催者を倒す。
 2:北へ向かって情報収集と仲間探し。
 3:正午にC-6の豪邸に集まる。
 4:ユフィ、君は……?
【備考】
※R2本編最終話、ゼロレクイエム実行後からの参戦(現状ゼロとして振舞う事を止めています)。
※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。

【リュウタロス(シン・アスカ)@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】
【服装】ザフトの制服
【状態】健康、改名された上に名前が格好悪いので自暴自棄&ヤケクソ&違和感、スザクとキラへの敵意
【装備】イングラムM10(22/32)+予備弾(9mmパラベラム弾32発)×5@現実
【持ち物】基本支給品一式×2、ドラゴンレーダー@ドラゴンボール、首輪(刹那)、不明支給品1~3(1:リュウタロス曰く”わけわかんない何か”/0~2:元は6/@クロススレのもの)
【思考】
 1:自分の弁護をしてくれそうな仲間を探す。
 2:くそっ、俺はこんな事で……。
 3:とりあえずスザクたちに同行。しかし、あまり信用できない(いつかスザクは殺す?)。
 4:いろいろあったけど対主催!
【備考】
※PHASE -23「戦火の蔭」後~PHASE -24「すれ違う視線」の冒頭あたり(ハイネ死亡直後)から来たようです。
※ドラゴンレーダーを持っているからって、会場内にドラゴンボールがあるとは限りませ――ありました。

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はぁ!? ちくしょう、マジかよ!?
おいおい、あいつマジで最初の説明の時に報酬とかその辺りの事一つも触れていなかったのかよ。
今まで乗り気な参加者が結構いたから全く気付かなかった……。
ジャイアンの母の反応で何か妙だと思ったら、こういう事かよ全く!
やっぱり次の放送で触れておかないと不味いよなあ。
というか、そう言っちまったもんなあ。
ああ、もう! なんでこんな質問が俺の番で回ってくるんだよ!
他の奴の時にしてくれよ、そういう質問は!!!
はぁ、何もなければいいけど……。


時系列順で読む

Back:Red_or_Black? Next:第二回放送

投下順で読む

Back:Red_or_Black? Next:第二回放送

キレやすい10代引っ張りだこ リュウタロス(シン・アスカ)
キレやすい10代引っ張りだこ キラ・ヤマト
キレやすい10代引っ張りだこ ジャイアンの母
キレやすい10代引っ張りだこ 枢木スザク
キレやすい10代引っ張りだこ 阿魔野邪鬼


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