オールジャンルバトルロワイアル @ ウィキ内検索 / 「帝様が見てる」で検索した結果

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  • 帝様がみてる
    帝様がみてる ◆.pKwLKR4oQ 『ああ、殺し合いに熱中している皆さん』 「何を始める気だ」 不穏な挨拶が、澄みきった青空に木霊する。 殺し合いの箱庭に集う参加者の一人である帝が、訝しげな表情を浮かべながら、どこからともなく聞こえてくる社長の声に耳を傾ける。 穢れを知らない心身を包むのは深い色の束帯。 袴の裾は乱さないように、黒い冠は翻さないように、落ち着いて話を聞くのが帝としての嗜み。 何処とも知れない正体不明の島。 ここは殺戮の園。  ◇ ◇ ◇ 「人は見かけによらないものなのだな」 帝は目の前で起こった出来事について考えていた。 社長による放送によりかぐや姫の生存が確認されてからしばらく経った時だった。 一応放送では海賊マークより聞かされていた孫悟空や緋村剣心などといった強者も死者として名を連ねていた。 しかも放送までに死ん...
  • 明日に向かって撃て!
    ...で読む Back 帝様が見てる Next ひれ伏せ、愚民ども 投下順で読む Back オムニバス Next ひれ伏せ、愚民ども 『戦いの詩』 竜宮レナ 行くと死来る~徒死~ 『戦いの詩』 カムパネルラ 行くと死来る~徒死~ 『戦いの詩』 kskロワ住人 行くと死来る~徒死~
  • 【151~200】・SSタイトル元ネタリスト
    NO. タイトル 元ネタ 151 運命の皮肉 152 ヘタレちゃダメだと言われても 153 マジカルロリータ もえたん第1話「マジカルティーチャー」 154 【誤解連鎖】 155 おだやかな朝に 機動戦士ガンダムSEED PHASE-20「おだやかな日に」 156 ひとり 157 決意の朝に 映画「ブレイブストーリー」主題歌「決意の朝に」 158 その名は101 漫画「その名は101」 159 Second――夜明けのスタンスチェンジ 160 雑貨屋、血に染めて 機動戦士ガンダム第28話「大西洋、血に染めて」 161 Flame and bomb 162 ハンバーグって言ったのにどうしてスパゲティが出てくるの アニメキャラバトルロワイアル2nd最終話「HAPPY END」の一文より 163 帝様がみてる ライトノベル「マリア様がみてる」 164 散りゆく者への鎮魂果 ゲーム「う...
  • ハンバーグって言ったのにどうしてスパゲティが出てくるの
    ハンバーグって言ったのにどうしてスパゲティが出てくるの ◆KV/CyGfoz6 古手梨花は草原にいた。 彼女の目の前にはいくつかのテーブルと椅子が並べられ、 その先には、後ろがキッチンになっている車(ケータリングカー)があった。 テーブルにはトランプ柄のテーブルクロスがかけられ、 椅子の背もたれにはそれぞれハート・ダイヤ・クラブ・スペードというトランプのスートの彫刻がされている。 ケータリングカーの、梨花からは見えない方の側面には、大きくダイヤのジャックが描かれていた。 「移動れすとらん、へくとるヘ、ヨウコソ」 「くぁwせdrftgyふじこlp」 突然横から聞こえた声に、ズシオが大げさな悲鳴をあげる。 梨花は、ああズシオいたんだ、と思いつつ溜息をついて、声の主に視線を向けた。 「移動れすとらん、へくとるヘ、ヨウコソ」 同じセリフを機...
  • ババ抜き
    ババ抜き ◆rc417qeK9o 「かぐや姫よ……やはりお前も呼ばれていたか」 それが名簿だというのに気がついたのは、殺した男のバックを確認している最中だった。 その紙の中の文字の中にかぐや姫の名前を見つけ、しばらく無言になり、今帝はやっとの思いで呟いた。 「ならば、私はかぐや姫のために参加者を殺さねばならない」 そして、その後に私も死のう。 最後の言葉は心の中でだけ言いながら、名簿をもう一度確認する。 その名簿には、さまざまな名前、そもそも人間の名前なのかすら分からない(そもそも私の名前も帝だった)者も多い。 また、あの殺した男の情報にあった名前、 孫悟空、セル、ヤムチャ、緋村剣心等の名前もあったことから考えると、 やはり私の知らない世界からも多数呼ばれていると考えられる。 そして殺した男の話から考えると私の力では殺すことができない者がたくさんいる。...
  • 【151~200】
    NO. タイトル 作者 登場人物 151 運命の皮肉 ◆OQfaQnysJI キラ・ヤマト、枢木スザク、リュウタロス(シン・アスカ) 152 ヘタレちゃダメだと言われても ◆KV/CyGfoz6 ヤムチャ、マイメロディ 153 マジカルロリータ ◆.pKwLKR4oQ 古手梨花、ズシオ 154 【誤解連鎖】 ◆KYxVXVVDTE サザエさん、ジェシー・コクラン、柊かがみ(変態仮面)、ロアルド・アムンゼン(その3)、竜、マシロ、カイジ(宇海零)、神山満月 155 おだやかな朝に ◆KV/CyGfoz6 かぐや姫、ファシル(本名 鈴木次郎)、ハートのクイーン 156 ひとり ◆h3Q.DfHKtQ 丹波文七、テリー・ボガード 157 決意の朝に ◆.pKwLKR4oQ 雪広あやか、スペードの2 158 その名は101 ◆h3Q.DfHKtQ スペランカー、ハエ叩きの手 159 Second―...
  • ヘタレになって何が悪い!
    ヘタレになって何が悪い! ◆KYxVXVVDTE  帝は歩いていた。  C-3の武器屋へ向かって、早足で歩いていた。  武器屋が禁止エリアとなるまで数時間はあるが、なるべく早めに着きたい。  「ヒーローは遅れてやってくるもの」と海賊マークは語っていた気がするが、それでかぐや姫を失っては意味がない。  今は人より早く行動するくらいで正解なのだ。  しかし、その思いとは裏腹に。  帝は、とある問題を抱えていた。 (束帯では、さすがに走れぬ)  平安時代の衣装である自慢の束帯は、軽やかに動くには不向きなのだった。  女性が十二単を着る時代だ。  男性である帝が纏う束帯も、かなりの重ね着で構成されている。  袴でさえ二重構成になっていて、とても走れるような格好ではなかった。  帝はデイパックから地図を取り出し、改めて考える。  さっき下着...
  • その男は愛するあまり
    その男は愛するあまり ◆KYxVXVVDTE  「週刊少年ジャンプ」って知ってるか? 毎週すげぇ数の再生紙を使って作られてる、日本一の漫画雑誌、ってやつだ。  俺は、ずーっと「そこにいた」。創刊された当時のことはほとんど忘れちまったが、それこそ気の遠くなるほど、ずっと。  ジャンプのシンボルとして、いつも変わらぬ顔でそこにいた。  まあ文字通り、海賊みたいな“顔だけ”、なんだが。 「――色んな作品を見てきたよ、俺は。それこそ大ヒットした作品から、打ち切られた漫画、読み切りに至るまで全部覚えてる。全部愛している」  その言葉に偽りは含まれていない。本当の事だ。  例えどんなに人気が無くなろうと、発行部数がいくら少なくなろうと。  一つの雑誌が終わるその最後まで、ジャンプと共に沿い遂げる覚悟があった。  そしてそれまで、一時たりともジャンプから目を反らさな...
  • 結成!奇妙な凸凹トリオ
    結成!奇妙な凸凹トリオ ◆K4GSnyMLR6 変態騒動から約一時間。悠理と唯は悪夢の地・ハッテン場からの脱出中だった。 「だー! やっぱり腹減ったよぅ!」 「落ち着きのない子だな。少しは我慢しろ」 「唯は腹減らないのかよ?」 「日頃の精神修養さえ怠らなければこんな時に腹を空かすことはない」 「べーっだ! そんなんだからチビなんだよーだ! チビすけー! チビすけー!」 「むっ……」 少し険悪なムードになりかけたその時、少年の声がした。 「ねえそこのお兄さんたち」 「ん……?」 マネキンが人間の言葉を話している。 しかし悠理も唯もそのことは全く気にしてないようだ。 「おいマネキン! あたいと唯はあんちゃんじゃねえぞ!姉ちゃんとバァちゃ……」 ポカッ! 「いてて……ぶつことないじゃんかよ……」 「悠理が悪い。で...
  • ◆.pKwLKR4oQ
    ◆.pKwLKR4oQ氏が手がけた作品 NO. タイトル 登場人物 050 快楽の果てに 涼宮ハヒル、間宮五郎、西島翔子 066 矜持 ランキング作成人、黒井ななこ、楠沙枝、源義経 089 喜怒哀楽 命名神マリナン、プリンセス・ハオ(ハオ)、カズヤ(カズマ)、鈴木万吉、鈴木イチロウ 098 すれ違い 本郷猛、北条沙都子、前原圭一、フランツ=フェルディナント 103 命題に翻弄される者たち ユーフェミア・リ・ブリタニア、天童世死見、音無可憐、セル 105 めぐりあいバトロワ 高嶺響、kskロワ住人、アリオト、ジャンプ(擬人化)、カン=ユー 112 イエス・ユア・マジェスティ ジェレミア・ゴットバルト 115 選択 クレア・スタンフィールド、リゼルグ・ダイゼル、スペードの2、雪広あやか、道蓮、レッドベジーモン 118 神の代理人 ハクオロ、狭霧嘉麻屋 119 刹那に飛ぶ鳥 刹那・F・セイエ...
  • 【武器以外のアイテム②】
    武器以外のアイテム② 対局時計(アナログ式) @将棋 【詳細】 将棋の試合において競技者の持ち時間や制限時間などを表示したり、ゲームの時間管理を行うために使用される特別な時計。 アナログ式なので動力は昔ながらのぜんまい式。 【本ロワでは】 シン・アスカ(リュウタロス)への支給品。 タイムふろしき @パロロワクロスネタ投下スレ 【詳細】 ドラえもんのひみつ道具の一つ。 風呂敷を被せたものを新品のように新しくしたり、ぼろぼろの状態にしたりする事ができる。 【本ロワでは】 ロアルド・アムンゼン(その3)への支給品。現在は残り使用回数1回の状態でアカギ(宇海零)が所持。 チェス @コードギアス 【詳細】 主人公のルルーシュ(不参加)が得意とする盤上ゲーム。 【本ロワでは】 チェスワフ・メイエルへの支給品。後にルガールが入手。 鶴の人形 @涼宮...
  • 作品投票結果
    作品投票結果  (たぶん50音順) ◆漫画  ◆小説  ◆アニメ  ◆ドラマ  ◆ゲーム  ◆少女漫画 ◆漫画 投票作品 正式名称 備考 アフロ田中シリーズ 『高校アフロ田中』『中退アフロ田中』『上京アフロ田中』『さすらいアフロ田中』の4作品がある 伊賀の影丸 イカ娘 侵略!イカ娘 1.2の三四郎 1・2の三四郎 続編に『1・2の三四郎 2』『格闘探偵団』がある ヴィンランド・サガ うちゅう人田中太郎 うちゅう人 田中太郎 浦安鉄筋家族 栄光なき天才たち 続編に『新・栄光なき天才たち』『栄光なき天才たち2009』『栄光なき天才たち2010』がある 漢式 青春ばくはつ劇場 漢式 青春ばくはつ劇場 4コマ作品の『美川べるのの青春ばくはつ劇場』のスピンオフ作品、漢式の読みは「おとこしき」 おはよう今日もいい天気だ朝ごはんを食べようパクパクモグモグ AA...
  • 第二回放送までの本編SS
    1日目朝 NO. タイトル 作者 登場人物 138 ああああはバトルロワイアルに怯え、でも特に策略はめぐらさない ◆KV/CyGfoz6 ああああ 139 あたし幽霊 ◆KV/CyGfoz6 カヨ 140 B-5周辺顛末記 ◆OQfaQnysJI ランキング作成人、黒井ななこ、◆6/WWxs9O1s氏、ハクオロ、楠沙枝、パトラッシュ、チビすけ、狭霧嘉麻屋、◆6/WWxs9O1s@カオスロワ、キリコ・キュービィ、かえる、地虫十兵衛、恋、ジャンプ(擬人化)、カン・ユー 141 『戦いの詩』 ◆.pKwLKR4oQ 高嶺響、アリオト、竜宮レナ、カムパネルラ、kskロワ住人 142 怪しい洞窟へ行こう! ◆.pKwLKR4oQ 阿魔野邪鬼、ジャイアンの母 143 動き出す者、その名は・・・ ◆QkRJTXcpFI ゼロ(ハン) 144 独白 ◆rc417qeK9o カズヤ、鈴木万吉 145 間然...
  • 散りゆく者への鎮魂果
    散りゆく者への鎮魂果 ◆.pKwLKR4oQ 「グンジィー、いたら返事してよ~」 朝日が降り注ぐ森の中。 そこに愛するグンジィーこと武田軍司を探して彷徨う木……ではなくて木ぐるみを着た少女、音無可憐がいた。 既に無粋な真似をしたアルフレッドとビブリは追跡劇の末に森の中で見失ってしまった。 こうなっては仕方ないので一度元いた場所に引き返してみれば、なぜか男が二人死んでいた。 理由はともかくどちらもグンジィーではない事が分かったので可憐に興味はなかった。 落ちていたデイパックとXM177E2とニューナンブM60を拾ってまたグンジィー探しの再会だ。 それから少ししてから社長が執り行った放送ではグンジィーの名前は呼ばれなかった。 この場に呼ばれていないのでそれは当然だが、可憐はここにグンジィーがいると確信していた。 グンジィーと一緒にいたと思ったら次の瞬間に目の...
  • 他人の日記って読みたくなるよね?
    他人の日記って読みたくなるよね? ◆lKwn51F70g 狭霧はハクオロを運び終わった後、改めて支給品を調べる。 「これは、私の物か?」 そこには殺人鬼時代の武器、鋏とナイフが入っていた。 「ふむ……これも私の罪を忘れぬようにするための道具、か」 狭霧は呟き、念のため出しておく。神にあだなす者に対しては僕として容赦するわけにはいかない。 「……いや、すれすらも神に許可を得てからだな」 そう思い直し、さらに一冊の本に気付く。 それは、キングハートと書かれた日記だった。 狭霧は慎重に読み進める。 ○月×日 俺は今、恋をしている。相手はハートのクイーンだ。 俺はいつも隣で寄り添ってくれる彼女が大好きだ。 ああ、この気持ちをどう伝えよう。 「ふむ。ストーカーか」 その日記には何ヶ月かにわたり、ハートのクイーンがどう行動し...
  • 【た~と で始まる作品の参加者】
    1/1【大番長】 ムー大帝 037 無題(037) ◆zOq3vZnkb2 東方不敗、西域無敵、ムー大帝 075 道の終わり ◆Y13CeMRJpo 丹波文七、東方不敗、西域無敵、ムー大帝 1/1【退魔塔神ハチクマTOK】 西域無敵 037 無題(037) ◆zOq3vZnkb2 東方不敗、西域無敵、ムー大帝 075 道の終わり ◆Y13CeMRJpo 丹波文七、東方不敗、西域無敵、ムー大帝 1/1【打撃天使ルリ(ドラマ)】 片桐唯 046 やっちゃった ◆NKEmhL46yk 剣菱悠理、片桐唯、阿部高和、変態仮面 078 結成!奇妙な凸凹トリオ ◆K4GSnyMLR6 マイキー、剣菱悠理、片桐唯 135 『これからの身の上』 ◆.pKwLKR4oQ マイキー、剣菱悠理、片桐唯、プリンセス・ハオ(ハオ) 160 雑貨屋、血に染めて ◆OQfaQnysJI 剣...
  • 古手梨花のなく頃に
    古手梨花のなく頃に◆MrWWMupjJ6 えっちらおっちらと山を降りたズシオと梨花。 二人が辿りついたそこはハッテン場だった。 据えたようなえもいえぬ臭いに梨花が鼻を押さえて呟く。 「みー、なんだか淀んでいるような・・・変な空気なのです」 「おいおい梨花、怖気づいたのか?ならば余にすがり付くといい!」 笑いながらズシオがのたまった。 「ズシオにすがり付くぐらいなら、マヨネーズにでもすがり付いたほうがマシなのです」 笑顔で梨花も言った。 「おいおい反抗期か?マヨもっと食う?」 「マヨかけごはんなんて食べてるのはズシオぐらいなのです」 「はっはっは!そんな馬鹿な!」 何がおかしいのか腹を抱えて爆笑するズシオ。 それを見ながら梨花はため息をつく。 ああ、早くまともな人間に出会いたい。 それだけが今の梨...
  • 無☆題
    無☆題 ◆CUG3z3uZ1o 薄暗い建物の中、男は今しがた起こった事を思い返していた。 男により殺し合いを命じられて、一人の老人が殺されたという出来事を。 ふと自分の首元を触ってみて、男が説明したした通りに首輪が嵌っているのを確認する。 そうする事により、あれが夢でも幻でもなく現実である事が分かる。 現状を把握すると、足元に落ちているデイパックの中身を調べる為に手を伸ばす。 しかしこの暗闇の中では確認する事も難しいと気付き、辺りを見回す。 普通の民家であればすぐに電気も点けられるだろうと思ったが、どうやら民家ではないらしい。 棚のような物が延々と視界を埋め尽くすさまを見て、ここが何処かの店なのだろうと推測する。 こういう大きな店で電気を点けると遠くまで見えてしまう。 そう思った男は仕方なくそのまま店の中を歩く事に決める。 いかに夜中で暗いとはいえ、まったく灯りが...
  • 12:31
    12 31 ◆.pKwLKR4oQ 四方を青々と広がる海と空に囲まれた絶海の孤島。 世が世なら推理小説の舞台になりそうな島では現在推理小説も真っ青な殺し合いが行われている。 そしてこの島には人口密度の割に多種多様な建物が存在していて、中にはこの島には似つかわしくないものもある。 その一つが島の北西部のB-2にあるレンタルビデオ店。 絶海の孤島という最悪な立地条件にもかかわらず、有名洋画からB級ホラーまで幅広いジャンルの品揃えを誇っている。 ただし残念ながら所々レンタル中なのか空っぽのケースも見受けられる。 特にアニメコーナーでそれが顕著に見て取れて、いくつもの作品がシリーズ丸ごと空っぽという状態だ。 さらに残念な事にそんな意外と穴場なレンタルビデオ店のカウンターは現在無人なのでレンタルする事が出来ない。 とは言うものの、カウンターにはいないだけで奥のスタッフルーム...
  • ヘタレちゃうけどダメかな? ダメ
    ヘタレちゃうけどダメかな? ダメ ◆rc417qeK9o ヤムチャは走っていた。右手にはウサギの人形を、左手にはディバックを持ち走っていた。 必死で走っていた。それはもう必死で走っていた。 なぜかというと、 ヤムチャは追いかけられていた。 耳から謎のビームを出すウサギに何故か追いかけられていた。 「っち! 一体なんだってんだ!」 「待つであるにょ! その右手に持っている奴を置いていくにょ!」 「これは俺の戦利品だ! 誰が渡すか!」 言いながらもヤムチャは反撃の機会を窺う。 あのビームさえ避けて近づけば何とかなるだろう。 そう推測し、右手に持ったぬいぐるみに思考を移す。 ――方法が浮かんだ。 「よし」 「待つなり! イヨとキャラ被っているそいつは絶対ぶち殺すなり!」 「……キャラ、被ってるか?」 ヤムチャは右手の縫...
  • あとは解説書に書いてあったよ
    あとは解説書に書いてあったよ ◆iet9mpGEeA まず、君たちに下図を見てほしい。  ○ . | /||\ |  人 .| ここに、二人の人物がいる。 いや、片方は人物と呼ぶには疑わしいが……便宜上人物とさせていただく。 では、左側の人物だが。彼の名は……ん? なんだって? 上の図には一人しか人間がいない? そんなバカな話があるか。 君の目が節穴か何かでなければ、しっかりとここには二人の人物がいる。 メガネの貴方はメガネをかけなおして、コンタクトの貴方はコンタクトを入れなおしていただきたい。 かけ直していただけただろうか? ではもう一度さっきの図を見てほしい。  ○ . | /||\ |  人 .| ……どうだろうか? 二人の人物が見えただろうか? え? 見えない? 貴方も強情な人間だ。 ...
  • ああああはバトルロワイアルに怯え、でも特に策略はめぐらさない
    ああああはバトルロワイアルに怯え、でも特に策略はめぐらさない ◆KV/CyGfoz6   はなす   じゅもん   どうぐ  →しらべる   つよさ   さくせん 「………………」   はなす   じゅもん   どうぐ  →しらべる   つよさ   さくせん 「………………」   はなす   じゅもん   どうぐ  →しらべる   つよさ   さくせん 「………………」   はなす   じゅもん   どうぐ  →しらべる   つよさ   さくせん 「………………」   はなす   じゅもん   どうぐ  →しらべる   つよさ   さくせん 「…………って、こんなところでそれっぽいアイテム見つかるわけねーよっ!!!」 入ってみたらどっからどう見てもレンタルビデオ店以外の何物でもなかっ...
  • キレやすい10代引っ張りだこ
    キレやすい10代引っ張りだこ ◆.pKwLKR4oQ 「それで実はその時アーサーが――」 「……………………」 「そうしたら会長がいきなり――」 「……………………」 「でもまさかリヴァルが――」 「……………………」 「で、結局アーサーは――」 「あの、ところでスザクって……」 「あ、思い出した。あの時もアーサーが――」 (うぜえええええええええ!!!!! いつまでその話で引っ張るんだよ!!!!!) やあ、俺リュウタロス……って、そうじゃない! なんだよ、このウザク。 さっきから『アーサー』って猫の話で延々会話を引っ張りやがって! そりゃあ、飼い猫がいたかもしれないから心配なのは分かるけど、正直空気読めよ! 俺が会話を逸らそうとしてもいつのまにか『アーサー』の話題になっているし、なんなんだよいったい! ああ、イライラする。 いつか殺してやろう...
  • 驚愕!世紀の蛇人間
    驚愕!世紀の蛇人間 ◆FEFLqd2ObE 「ツチノコ」という物をご存じだろうか? 昭和50年代から60年代にかけて、日本各地で爆発的に噂になり、 懸賞金までかけられた幻の蛇のことである。 普通のヘビと比べて、胴の中央部が膨れており、 尺取虫の様に腹を地面に這わせて進むという。 「ツチノコ」ブームが収まるに従って人々の噂にも上らなくなり、 今ではたまにテレビで思い出したように話題になる以外は、 人々の意識にすら浮かばなくなった「幻の」蛇。 では今目の前に広がる光景は夢か幻か。 幻のヘビはこのバトルロワイアルの会場で疾走していた。 それは、尺取虫のように体をくねらせ、 まるで地を這っているとは思えないスピードで地面を走っていた。 もしここにツチノコを知っている人間がいたならば、 全力で捕獲しようとするだろう。 ツチノコに掛けられた賞金はまだ...
  • Second――夜明けのスタンスチェンジ
    Second――夜明けのスタンスチェンジ ◆KYxVXVVDTE  朝が来た。  殺し合いをやってようと何してようが、太陽は普段と同じように世界を照らす。  都市に立ち並ぶビルを。森に並んでいる木々を。  無惨にも棄て置かれた死体を。そして、今もまだ苦しみ生き抜く参加者達を。  海岸に立つ緑の髪の少年もまた、その光を受けている。  名をリゼルグ・ダイゼルというその少年は、海岸に来てからずっと揺れる波間を見続けていた。  どこかで時を固定されてしまったのか、少年はそこから動こうとしなかったが――  ふと、何かに気付いたように顔を上げた。 「……、…………?」  何かを呟くと少年は、身を翻して走り出す。  ……まさかばれてはいないだろうが、一応覚悟しておく必要があるかもしれない。  何故なら彼は、私を殺した張本人なのだから。  心の声にまで注意を...
  • もう何も恐くないのだ☆
    もう何も恐くないのだ☆ ◆.pKwLKR4oQ 麗らかな春の日。 桜の花びらが舞い散る大学前の並木道。 そこに一組のカップルがいた。 春、桜、カップル、といえば定番は告白のシチュエーション。 もしくは――。 「グンジィー!」 「あ……」 「なにしてるの?」 「日本の桜も当分見納めだなと思ってさ。ラッキーだったな、今年は早く咲いてくれて」 ――そう、別れ。 音無可憐とグンジィーこと武田軍司。 グンジィーが親の都合でアメリカに引っ越すと可憐が知ったのはついこの間の事だ。 それから可憐はグンジィーが引っ越さなくて済むようにありとあらゆる手を尽くしてきたが、その甲斐なく今日を迎えてしまった。 実はこれからグンジィーの送別会を開くつもりだったが、いつのまにかグンジィーの姿が見当たらなくなっていた。 そういう訳で慌てて探しに出た可憐はこうして大学前で...
  • 【誤解連鎖】
    【誤解連鎖】 ◆KYxVXVVDTE  くるくる、くるくると。  ジェット機なみのスピードで旋回しながら、竜は会場を見渡していた。  空には竜以外、誰も存在していない。  実際にはもう一人宙に浮いている参加者がいるが、竜には幽霊は見えなかった。  一人。  いや、一頭きりの世界。  ここにいるとなんだか地上の殺伐とした雰囲気から逃れられるような気がして、  竜は心なしかテンションが上がるのだった。 「ぼうや~♪よいこは……おや?  あれは誰アルか?」  そんな竜が、ふと下を見た時だった。  数百メートル先に、ぽつぽつと人影が見えたのだ。  同じ方向を向いてばかりはいられないので、回りながら目を凝らしてみると、  見えたのは楽器のようなものを持った長身の男と、奇抜な髪型の女の二人。  そしてそのそばに、別の男が倒れている光景だ...
  • ひれ伏せ、愚民ども
    ひれ伏せ、愚民ども ◆KYxVXVVDTE ☆恋の新連載プロット・その1☆ タイトル『市場のぬこ』 ◆ネーム◆  M&Aや外法取引がはびこるこの世は金と知恵な猫達の市場、  若きトレーダーとして名をはせる赤猫「アーケード」は実は悪の吸金鬼だった!  ネオニート達の首筋に噛みついて金を奪い取る赤猫に立ち向かうべく、  主人公の青猫「クーキ」は10人の仲間を集めることに! 「襲い来る強敵のためにまずは仲間集めだ……  出来た! ネーム出来た!これで勝t」 「――――ボツだああああああああああああああ!!」 ☆恋の新連載プロット・その2☆ タイトル『一瞬もからくれないサーカス』 ◆ネーム◆  唐紅に水くくるとは何か?  サーカス団で俳句を詠んでいた少年・酒牙ススムは空中ブランコの最中にいい句を思い付く。 ...
  • 漫画黙示録ウサギ
    漫画黙示録ウサギ ◆1aQTY.tC/A  同人ショップ「とらのあな」ロワ支店。  その二階にある成人向けコーナーにて、商品の包装ビニールを破り、エロ同人誌を読み耽る二つの姿があった。  彼等の姿はどう見ても人ではない。 近年にも愛好家が多く居る、獣人と呼ばれる類の生物だった。 「今の日本の戯画とは、この様なものなのだなあ」  性的興奮を露わにしながら、かえるの獣人がつぶやく。  そんな彼に侮蔑の視線を向けるのは、うさぎの獣人だった。 「まったく、嘆かわしいわ…… 余りに低俗すぎる。 芸術はこうまで堕落したのね」  うさぎは呆れた声を出しながら、手にしていた同人誌を惜しげも無く破り捨てる。 その顔には強い嫌悪の念がありありと見て取れた。 「これも時代の流れよ、仕方あるまい。 あっちのやおいコーナーにはうさぎどんの好きそうな本もある」 「誰があんなも...
  • ダメ、ゼッタイ
    ダメ、ゼッタイ ◆EGv2prCtI.  ひどいアンモニア臭が鼻を突く。  暗い廊下を歩きながらいくつか部屋を回って、ようやく臭いが届かない部屋を見つけると置いてあった椅子に腰掛けて、ようやく落ち着いた。  一体、この屋敷には何匹の猫が住んでいたのだろう。 「ヴェーヌ、もしかしてバッドステータスにでもかかってたの?」  自分の具合の悪い様子を見て、此処に飛ばされた後にたまたま出会ったケットシーと名乗る猫が声を掛けてきた。  吐き気がするのははっきり言って九割がたあの悪臭が原因だ。  でも、はっきり言ってしまうのは多分彼にも失礼だし、そして猫に近い姿である自分を否定してしまうことになるかも知れない。 「あなたは、あんなのを見て気持ち悪くならないのね」  ――吐き気を催してもおかしくない。この自分達を縛っている首輪が爆発する場面を見てしまえば。 ...
  • 俺の、最高の――
    俺の、最高の―― ◆.pKwLKR4oQ ある魔法少女は友達になるには名前を呼べばいいと言った。 そんな至極簡単な事で、はじめはそれだけでいいと。 君とかあなたとかではなく、ちゃんと相手の目を見て、はっきりと名前を呼ぶのだと。 今まで全力でぶつかり合い、これから友達になる相手に向かって。 ある魔法少女はもうこの世界には存在しない名前を紡ぐ。 その名は彼女にとって最高の友達の名前。 もう誰も知りはしないその名を唯一人紡ぐのはその存在を証明するため。 その果てが歪んだ願いだとしても、彼女はその名を世界に刻み続ける。 名前。 それはこの世界において自己の存在を証明する言霊。 それは自己と他者を別個の存在として認識させるもの。 だから仮に名前のないものがいたとしたら、それはもはや真っ当な存在ではなく怪物の領域に足を踏み込んだ者なのかもしれない。 ...
  • 混乱を呼ぶ剣
    混乱を呼ぶ剣◆OQfaQnysJI レナとカムパネルラは、もう何時間も猫屋敷の地下をさまよっていた。 「出口、見つからないねえ……」 「そうですね……」 レナのつぶやきに、カムパネルラが素っ気なく相槌を打つ。 終わりの見えない迷宮の探索に、襲い来る「何か」との戦闘。体力には自信があるレナも、さすがに疲れが見え始めていた。 それでもレナは足を止めず、暗い地下を歩き続けた。 「ん……? ねえ、猫さん! あれ見て!」 突然、レナの声色が明るさを取り戻す。 何事かと思いカムパネルラがレナの指さす方向を見ると、そこにはいかにもな形の宝箱が二つ並んで置かれていた。 「これは開けるべきだよね!」 「いや、罠という可能性も……」 慎重な姿勢を見せるカムパネルラだが、レナは最後まで話を聞きもせずに宝箱を開けてしまう。 そこには、まるで氷で出来て...
  • 無題(070)
    無題(070) ◆sU5FVGx4s6 「地球にいる強者はすべて把握しているつもりだったが……世界は私が思っていたよりもずっと広いのだな」 そう呟く怪人……セルの口には笑みが浮かんでいた。 自身が考案したセルゲームの準備を始めようとした矢先にこんなゲームに参加させられて不愉快に思っていたのはほんの数分、 各地で強大な戦闘力の持ち主たちがぶつかり合うのを感じた彼の心には喜悦が湧き上がっていった。 感じた気はどれも彼の知るZ戦士たちとは異質だったが、中にはベジータやトランクスをも上回る力の持ち主も確かにいた。 完全体になって究極の力を得た故に本気で戦える相手がいなくなった事を嘆いていた彼にとって、これは正しく福音であった。 「あんな男の言いなりになるのは少々不快ではあるが、これだけの舞台を整えてくれた事に免じてゲームに乗ってやろう」 (無論、他の参...
  • こんなに近くで……
    こんなに近くで…… ◆/O9sjV9JyQ 数年前の話だ。 ジャイアンの母がいつものように店番をしていると、小学生の息子が帰ってきた。 「お帰り。手を洗ったらちょっと手伝いしとくれよ」 しかしいつもは無駄に元気な息子からは返事が無かった。 少し心配になって見てみると、息子のタケシはいつに無く元気の無い顔をしている。 それも、先生に怒られたとか友達と喧嘩したとか、そんなことでも無さそうだ。 「どうしたんだい?」 母が問うと、タケシは戸惑いながらも答えた。 「母ちゃん、俺……好きな人が出来たんだ」 「どうやら、タケシはここにはいないようだね……」 名簿を確認したジャイアンの母はほっと息をついた。 てっきり息子のタケシもここに連れて来られていると思い込んでいただけに喜びは大きい。 タケシがいないのなら、タケシのために他の参加者を殺したりする必要だって無いだ...
  • めぐりあいバトロワ
    めぐりあいバトロワ ◆.pKwLKR4oQ 「さあ、たっぷりとオトシマエつけさせてもらうぜ!」 「ひゃへてふへ(やめてくれ)」 「そうはいかないぜ。俺の作品にダメだししたからにはキチンと「なに、新人か!?」」 カン・ユー(◆UemszzI7pg)が顔を巡らせて振り向くと、そこには如何にも亀仙人風の胴着を着た男が立っていた。 そして、男の目は心なしか輝いて見えた。 「お前は何か作品を書く新人なのか!?」 「え、ああ、まあ……そう言われれば、そうだが――」 「よっし!! ついに新たなジャンプ黄金期を築ける新人が見つかったぞ!」 「……――なに、言っているんだ?」 「そうと分かれば善は急げだ。さあ行くぞ!!」 「え、おい、話を聞けぇぇぇえええ!!!」 ジャンプは新たな新人が見つかった事に有頂天となり、それ以外の事はどうでもよくなっていた。 カン・ユ...
  • 日本昔話:とりかえばや物語
    日本昔話:とりかえばや物語 ◆/O9sjV9JyQ 「いや、失礼。取り乱してしまいました」 かがみの履いていた犬の毛で出来たパンツを平らげたアムンゼンは、ようやく我に帰ると真摯な顔で頭を下げた。 「ったく、6/以外の男に裸を見られるなんて最低だわ……」 かがみはぶつくさと文句を言いながらも地面の上に落ちていた新しいパンツを拾って履く。 ちなみに、彼女の中では「裸」とは本当に何もつけていない状態のみを指しているらしい。 一部始終を生暖かい目で見ていた6/だったが、アムンゼンが落ち着いたのを見ておもむろに口を開く。 「ところでアムンゼンさん、今まで誰かに遭ったりしたか?」 「いえ、私はここに連れてこられた直後に犬を見つけ、先ほどのように忘我の状態になってしまいましたので…… 遭ったといえば、変な髪形をした日本人のレディと、そのレディに引き摺られていた二匹の犬くらいでしょう...
  • 断絶への旅路
    断絶への旅路 ◆8cnjW9wWV2 俺たちはみんな一人では生きていけないのに、一人で生まれてきて一人で死んでいく。 そんな矛盾の中で俺たちは生きていくしかない。 俺たちが時として自分の命を賭してでも他人の命を守ろうとするのは、そんな矛盾に抗しようという無意識の衝動からなのかもしれない。 それでは先刻の俺の行為もそれで説明がつくのだろうか。 どうもそれだけではないように思える。 なぜなら、俺はまだこの男と出会ってから数刻しか経っていないからだ。 にも関わらず俺の体は「自分の身の危険を顧みず男を助ける」という行為を選んだ。 それにどんな理由と意味があったのか。俺にはまだわからない。 男は俺を肩に乗せたまましばらく歩いていた。 先刻あの女から受けた傷が痛むのか、時折その傷口を押さえている。 俺にはそれを黙って見守っていることしかできない。 それにしても人間と...
  • ねえ、キスして
    ねえ、キスして ◆YOtBuxuP4U 「え……?」  聞こえ  なかった?  キスしてって  言ったの  あたしに ×××  静かで清潔な、C-4病院2階のとある病室の中。  放送からずっと沈黙を保っていたアキは、不意にぶっきらぼうな口調で、そばにいた少年に要求をした。  口づけの要求。しかも、まだ年端もいかない、出会ったばかりの少年、ネギ・スプリングフィールドに。 「アキ、さん? どうしたんです?」  重い空気の中、どうにかしてアキに声をかけようと思っていたネギは、思いもよらないアキの言葉に動揺を隠せない。  アキは恋人のトモを失って、それで悲しみに暮れていたのではないのか。  どうしてそれが、ネギに「あたしにキスして」と頼むことになるのか。  分からなかった。分からな...
  • 余の名はズシオ
    余の名はズシオ ◆MrWWMupjJ6 「なんでこんな事に……私達はようやく運命を乗り越えたはずなのに」 少女、古手 梨花は呟く。 「殺しあえだなんて!くそ、誰がそんな事するもんか。私達は最期のその瞬間までこんな運命抗ってやるんだから」 横を流れる川を見つめながら梨花は主催者に向かってそう宣言した。 そして見つける、川上から人が流れてくる事に。 「ちょっと、大丈夫・・・うっ!?」 その少年の背中を見て、梨花は思わず後ずさる 「な、なんで? なんでなの?」 少年の背中には刀が突き刺さり、わき腹にはトマホークが肉を裂き、頭には大砲の弾がのめり込んでいた。 「もう殺し合いが始ってるっていうの? またこんな簡単に、人が死ぬというの?」 ざばあ~ 「あ……れ? ここは!?」 少年が起き上がる 「え?」 梨花は口が外れそうなぐら...
  • Let's_sing_a_song
    Let s_sing_a_song ◆YOtBuxuP4U  十、二十、三十。  一斉に降ってくるそれらは、流星群か、はたまた散弾銃か。  答えを確かめる暇は無い。地面にいる二人は後ろに飛んで、その攻撃を回避する。  砂地に落ちたそれらはどどど、と鈍い音を立てて地面にめり込み。  あるいは林立するクルミの木にぶつかって、ばこんと大小の枝を折る。  衝撃で巻き上がる砂が晴れれば、あちこちに出来たクレーターの中心にはそれの正体が見えてくる。  何の変哲もない、ごくありふれた普通のクルミ。  しかしこれは知る人が見れば、沢山の人々を無差別に殺してきた正真正銘の凶器なのだ。  ほんの些細な誤解から始まった不毛な戦いは、いまだに続いている。  クルミが渦巻く世界の中、地面の二人を見下ろすように竜と竜に乗った男は空に居た。  飛ばしたクルミを避けられて、竜の背中に乗る男...
  • 繋がる命
    繋がる命 ◆iK/S6sZnHA 「きゅうん……(お腹減ったよ……)」 これからは、ひもじいのも寒いのも感じないで、ネロとお空で幸せに暮らしていけると思ったのに……。 僕は悪い人間のせいで、無理矢理生き返らせられて、しかも殺し合いをしろって言われたんだ! なんでそんなことしなきゃいけないのか僕にはわからない。 死ぬのってすごく苦しくて、悲しくて、寂しいことなんだよ? 一度死ぬことの辛さを経験した僕には、殺し合いなんて出来ないよ!! はぁ……それにしてもお腹が減ったな……。 また僕は、お腹が減って死んじゃうのかなぁ……? 「……おい」 誰かの声がする。でも誰も見当たらないよ。 そうか……きっと天使が僕を呼んでるんだね……。 「おい犬」 うん……平気。今、行くよ。今すぐ行って、今度こそ天国で幸せに...
  • 10^4
    10^4 ◆KYxVXVVDTE  10月4日は鈴木万吉の誕生日だ。  その日は、万吉の名前の由来にもなっている。  10×10×10×10=10000。  十を4回掛けると万になるから、万吉の父は彼にそんな名前をつけたのだ。  しかし、鈴木万吉はそこで気付く。  何かひどく歪んだ感覚。  言いようのない違和感に。  そうだ……鈴木万吉はさっきまで、自分の誕生日なんて知らなかったはずなのだ。  なのに今は、10月4日に家族とケーキを食べたことまで思い出せてしまう。  弟はあの頃、まだ父を父と読んでいて、  無駄にやんちゃで可愛いやつだった。  その頃はまだ居た姉は、受験で忙しくて少し膨れっ面をしていて。  ダイエットをしてたらしく、ケーキにあまり手を付けなかったっけ。  そして父と母は、がつがつケーキを貪る万吉を見て満足そうな笑顔を浮かべていた。...
  • チビすけ
    【名前】チビすけ 【性別】男 【年齢】不明(ハムスターとしてはかなりの長寿) 【職業】ニート 【身体的特徴】背中に大きな点模様がある 【性格】女好き 【趣味】別荘作り 【特技】嫁の匂いを嗅ぎつけること 【経歴】チビと花子の間に生まれ、その時生れた子供の中で唯一実家に残った     のちにてんちゃんと結婚してチビっちとまめ太郎の父親となる 【好きなもの・こと】てんちゃん(嫁)、鳥のからあげ 【苦手なもの・こと】おにぎりの刑 【特殊技能の有無】不明 【備考】 「ハムスターの研究レポート」の前半の主人公で、中心的なキャラクターの一人。 実家に残った理由は「いじきたなすぎて貰い手がつかなかったから」とか 今では一家の長である。 以下、オールジャンルバトルロワイアルでの特徴、動向など 対応するregion、endregion...
  • 殺人考察
    殺人考察 ◆OQfaQnysJI 二人の男が、死んでいた。 圭一とフェルディナントの二人は、湖を北に迂回し、橋を渡って西に歩を進めていた。 そして渓谷にさしかかったところで、彼らは息絶えている二人の男を発見したのだ。 「うぐっ……!」 放送で、多くの人間が死んだことは教えられていた。だが、ここまで実際に死体を目にすることはなかった。 この島に来てから初めて目の当たりにするリアルな死に、圭一は思わず顔をしかめる。 彼とて、これまで完全に「死」と無縁の人生を送ってきたわけではない。 むしろ特殊なケースとはいえ、常人よりも多くの「死」に関わってきたとさえ言える。 それでも、「死」に対する嫌悪感は薄まってはいない。超常的な体験をしてきたとはいえ、彼自身はまだ幼さの残る少年である。 人の死に慣れるには、圭一の精神はまだ未熟だった。 一方顔面蒼白の...
  • 恋とズガンと召喚獣
    恋とズガンと召喚獣 ◆KYxVXVVDTE 島の北方にある都市の、さらに北端。海の見える位置にひっそりと、韓国料理店が佇んでいた。  店内には広い間隔で四角いテーブルが配置されており、韓国らしい赤を基調とした民族的な装飾から生まれる圧迫感を、程よく弱めている。  そして、この場には、3人の人間がいた。 「そうだな……これは、恋の過程だ。様々な形のピースを組み合わせて、列の――心のスキマを埋めていって。  でも、全て揃ってしまうと消えてしまうんだ。積み重ねてきた愛の印を、自らの手で消す。まるで、興冷めしてしまったかのように。不完全だからこそ、お互いを埋め合うように、恋が育まれてくっていうのにな。  だけど、だけどな、それは必要なことなのさ。  愛は溢れすぎると、火傷しちまうからな。二度と続けられなくなるよりは、よっぽど良いことなんだ。  ここまで語れば、もうお前らにも...
  • 主人公の憂鬱
    主人公の憂鬱 ◆T7dkcxUtJw なあみんな、ドラクエ6って知ってるかい? うん、そうそう。あの人気シリーズドラゴンクエストの、第六作目。 スーパーファミコンで発売されて大ヒットしたあのゲームのことさ。 このロワを読んでるみんなの中にも、昔プレイした人は多いんじゃないかな。 え?なんでそんなことを聞くのかって? うん、実は僕、ドラクエ6の主人公なんだ。 嘘じゃないよ?テリーやミレーヌ、ハッサンや以下略と協力して、ムドーとかと戦った正真正銘の主人公さ。 え?なんでその主人公がこんなとこにいるのかって? そう、あれはちょっと前のこと。 僕が住んでいたカセットは、何回も何回もクリアされて、カビ臭い押し入れの奥に眠っていたんだ。 もう、プレイされることは無いと思っていた。 カセットの持ち主はもういい大人になっていたから、今更また最初からゲームを始めることは無い...
  • ガンダム00 DESTINY
    ガンダム00 DESTINY ◆KV/CyGfoz6 マジでテキトーに全力疾走したら川があった。ちょっと休憩。 一緒にいたカイジ(元・宇海零)とは「主催者探すのは手分けしたほうが早い」って言って 別行動をとることにした。 まあ、別行動を提案した本当の理由は、なんかウザかったからだけど。 リュウタロスって呼ばれるのイヤだし。 つーかリュウタロスってなんだよ。改名するならするで、もうちょっとかっこいい名前にしろよ。 あれ? そういえば俺、まだバックの中身見てねーや。 なんかもう、どうでもいいんだけどな。俺リュウタロスだし。 えーっと、時計と食料と水と地図とコンパスと筆記用具と…… なんだこれ? あ、説明書ついてる。 『ドラゴンレーダー ドラゴンボールを探せます』 ドラゴンボールってなんだよ? なんかもう1個、わけわかんない何かが入っ...
  • 00:25森
    00:25森 ◆.pKwLKR4oQ 逃げなくちゃ! 逃げなくちゃ! 逃げなくちゃ! 誰から? そんなの決まっている。 本郷猛からだ。 え? 本郷猛は日本人じゃ……いや、違う! あんな恐ろしい顔をしながら鉈を素手で破壊する生き物は日本人とかブリタニア人とか以前の問題だ。 あれは人ではなくて化け物よ! 人ならざる力を備え持つ異形の存在!! そんな怪物に敵うはずがない……怖い……。 だから逃げなくちゃ!  ◇ 「フランツさん!」 「ああ、分かっている。前原君はここで待っているんだ」 殺し合いの会場である広い島を移動するのに便利なバイクを手に入れたフランツ・フェルディナントと前原圭一。 だが早速問題が発生していた。 バイクを手に入れた時点で彼ら二人がいたのはG-6の渓谷内。 地図を見れば一目瞭然だが、その周辺は日の光も疎らな鬱蒼とした森林...
  • 俺がヘタレだと、そんなの絶対おかしいぜ!
    俺がヘタレだと、そんなの絶対おかしいぜ! ◆.pKwLKR4oQ 152人が殺し合いを興じる鮮血の島。 その北西部に広がる都市の片隅に凄惨な殺し合いには不釣り合いな建物が存在する。 その建物の名はメイドカフェ。 店内にはファンシーな柄のテーブルとイスに加えて壁にも萌え萌えなイラストが色鮮やかに描かれている。 しかも内装だけでなく外装も萌え萌えでキュートなので無機質な都市の中でも一際異彩を放っていた。 そして店内で行われている戦いもまた同様に異彩を放っていた。 「「「王様だ~れだ!」」」 不意に聞こえる3人の掛け声。 これが開戦の合図。 その合図と共に各々は己の運命を決める札を一気に手繰り寄せる。 やり直しのきかない正真正銘一発勝負。 そして数秒後、場に放たれたのは溜息と怒声。 「はぁ、またか」 そう溜息をつくのは一見すると...
  • 夢の中であった、ような……
    夢の中であった、ような…… ◆.pKwLKR4oQ 大きな胡桃の樹の下で~ 神様と6/~ 仲良くラジオしましょう~ 大きな胡桃の樹の下で~♪ 「皆の衆ごきげんよう。拙は国常立神である」 「みんな元気にしているか? 泣く子も黙る誤解王ことカオスロワの◆6/WWxs9O1sだ―――って、なんじゃこりゃあああああ!?」 「ではさっそくこのコーナーから。『この人に注目!』」 「おい、無視するんじゃ――」 「このコーナーでは毎回気になる人物をピックアップして、その人物について語る事になっておる。  今日は『◆6/WWxs9O1s@カオスロワ』について語るぞ」 「え、俺?」 「まずはこちらに注目」 【◆6/WWxs9O1s@カオスロワ】 【服装】血染めのウエディングドレス 【状態】疲労(小)、右腕をARMS『ジャバウォック』で代替、右目失明 【装備】格さん...
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