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怪しい洞窟へ行こう! ◆.pKwLKR4oQ


『それでは、また六時間後の私の放送を楽しみにしていてくれ』

その言葉と共に放送という催し物は終わった。
参加者に侵入禁止エリアと死者を知らせる放送はこれからも6時間毎に行われるらしい。
それを聞いて元甲賀七人衆の頭、現在浪人の身の阿魔野邪鬼はしばらく考えを巡らせていた。

(死んだ者は73人、約半数か。つまりはそれだけ殺し合いを好む者がいるという事か)

6時間で73人を殺すなど一人や二人で出来る事ではない。
少なくとも今生き残っている79人の内半数は殺し合いに乗っているものだと考えた方が良さそうだった。
これはなかなか先が困難な事態になった。
早く打開策を考えなければ1日と経たない内にこの島にいる者は殺し尽くされる可能性がある。

「ああ、やっと見つけたよ。ちょっと、あんた聞きたい事があるんだけど」
「なんだ」

後ろから誰かが近付いていた事は気配で分かっていた。
不意打ちされても自分は滅多な事では死にはしない。
だから相手の出方を窺っていたのだが、声を掛けてきたところを見るとどうやら無差別に人を殺す者ではないらしい。

「質問の前に名を聞かせてもらおうか」
「私は……ああ、名簿には『ジャイアンの母』って書かれているよ。」
「そうか。私は阿魔野邪鬼だ。して、聞きたい事とは?」
「阿魔野さんは殺し合いに乗っているのかい?」

ジャイアンの母なる者の質問とは簡潔だった。
確かに私は少し前に源義経という者を斬ったが、私自身に殺し合いに乗る気はない。
よって答えは――

「いや、進んで殺し合いに参加する気はない」

――である。
無論状況が変われば方針も変わるが、それを話す事はないだろう。

「そうかい。なら安心だよ」

ジャイアンの母は心底安心したような表情を見せた。
それもそのはずだ。
簡単に話を聞くと、彼女は危険な機械人形ドラえもんを破壊して危険人物を殺そうと決意したが、しばらく森を彷徨う破目になっていたそうだ。
普段は雑貨屋を切り盛りしている身だが、暗い右も左も分からない森の中を歩くには慣れていなかったのだ。
しかも放送によって73人もの命が失われた事を知った時にはかなり焦ってしまったという。
彼女が「自分がこんな所で迷っている間にも命が失われているか」と思って焦る気持ちも母親ならでは心から来るものだと理解できた。
そんな時に漸く他の人、つまりは自分こと阿魔野邪鬼に会えてほっとするのも当然だった。

「そうだ、あんたさっきの女の人の声を聞いたかい。たぶんあそこに危険人物を止めようとしている人がいるんだよ。
 私達も早くそこへ――」
「それなら心配ない。そこへなら信頼できる者が向かって行ったから問題ないだろう」
「そ、そうなのかい」

邪鬼は義経を倒してからずっと周辺の探索をしていたが、運悪く誰とも会えないでいた。
そんな時に聞こえたのが黒井ななこによる叫びだった。
一度はそこへ向かおうと思ったが、偶然にもそこへ向かっている地虫の姿を見つけたのだった。
情報収集は手広くやった方がいいと判断した邪鬼はそちらの方は地虫に任せて、自分は一度義経の所へ戻ってみたのだ。
ついでに放置したままだったデイパックは回収させてもらった。
そして出会ったのがジャイアンの母だった。



「ところでジャイアンの母よ、腕の方は立つのか」
「まあ、それなりに力はあるよ」
「なら好都合か。付いて来るか」
「どこへだい?」
「怪しい洞窟だ。さっきの放送でわざわざ告げたんだ。調べる価値はある」
「そういや、そんなこと言っていたね。よし、私も行くよ」

先の放送で地虫もその仲間の室賀豹馬も呼ばれなかった。
ひとまずは安心だ。
そして思い返すのはその放送をしていた社長の事。

(元甲賀七人衆の頭を甘く見ない方がいいぞ。途中で人が変わった事ぐらいお見通しだ)

忍者ゆえに卓越した身体能力。
どんな異常も逃さない邪鬼の聴力は微かに放送をしていた社長の声が途中で変わった事に気付いていた。
さらに一度途切れた時にほんの微かだが何人かが走り回る物音が聞こえた。
つまり主催者である社長は複数いると考えた方がいいだろう。
何にせよ慎重に物事を運ぶ気に変わりはない。

忍びとは心の内に刃を潜める者だ。
誰にも悟らされる事なく、静かに事を運ぶ。
ここへ来る前もここに来てからも自分が、阿魔野邪鬼がする事に大した違いはない。


【1日目 朝/C-6 森の中】

【阿魔野邪鬼@伊賀の影丸】
【服装】羽織姿の武士
【状態】健康
【装備】脇差@現実、太刀@現実
【持ち物】基本支給品一式×2、『贄殿遮那』@灼眼のシャナ、ランダム支給品(地虫十兵衛のもの1~3/義経のもの0~2)
【思考】
 1:E-6にある怪しい洞窟を調べる。
 2:道中ジャイアンの母から詳細な情報を聞き出す。
 3:殺し合いに乗るかは未定。
【備考】
※「由比正雪の巻」後の参戦です。
※再生能力は制限されています。制限に少し気付きました。
※社長が複数いる事に気づきました。

【ジャイアンの母@カオスロワ】
【服装】:ジャイアンの母の服装
【状態】:健康
【装備】:天の羽衣@竹取物語
【持ち物】:基本支給品一式
【思考】
 基本:他の参加者を殺す可能性のある参加者を殺す。
 1:阿魔野邪鬼に同行してE-6にある怪しい洞窟へ向かう。
 2:無抵抗な参加者は殺さないが殺人者には容赦しない。
 3:可能であれば脱出する方法を探る。
 4:阿魔野さんってダンディーで少しカッコいいじゃない!!

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