オールジャンルバトルロワイアル @ ウィキ

Let's_sing_a_song

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

Let's_sing_a_song ◆YOtBuxuP4U



 十、二十、三十。
 一斉に降ってくるそれらは、流星群か、はたまた散弾銃か。
 答えを確かめる暇は無い。地面にいる二人は後ろに飛んで、その攻撃を回避する。
 砂地に落ちたそれらはどどど、と鈍い音を立てて地面にめり込み。
 あるいは林立するクルミの木にぶつかって、ばこんと大小の枝を折る。
 衝撃で巻き上がる砂が晴れれば、あちこちに出来たクレーターの中心にはそれの正体が見えてくる。
 何の変哲もない、ごくありふれた普通のクルミ。
 しかしこれは知る人が見れば、沢山の人々を無差別に殺してきた正真正銘の凶器なのだ。

 ほんの些細な誤解から始まった不毛な戦いは、いまだに続いている。
 クルミが渦巻く世界の中、地面の二人を見下ろすように竜と竜に乗った男は空に居た。
 飛ばしたクルミを避けられて、竜の背中に乗る男はまた眉間の皺の数を増やす。
 緑の体を揺らして空を泳ぐ竜は、それを見かねて男に言葉をかける。

「……かがみさん、かっがーみさん」
「なに? 竜」
「大丈夫アルか? さっきから吐く息が妙に荒いアル。
 もしかして、疲れてるんじゃないアルか。この固有結界、確かに凄い魔法アルけど……
 それだけに、かがみさんに負担がかかっているように見えるアル。もうずっと発動してるアルし」
「疲れてなんかないわよ。これは――興奮よ、興奮してるの。
 ふふ。だってあの二人、どちらもとっても可愛いんだもの。お人形みたいでさ。
 あっちの金髪の娘はいい声で鳴いてくれそうだし、紫っぽい娘の方はいい表情をしてくれそう。
 絶対に○してやるわ……」

 大きく深呼吸をして、柊かがみ(6/)は怒鳴るように叫ぶ。

「だからあんた達! いい加減に抵抗を諦めて、さっさとその尻(ケツ)差し出しなさいよ!」
「お断りです」
「お断りだよ!」

 答えたのは、飛んできたクルミをやり過ごし、いまだ地面を踏みしめる二人の戦士。
 正義のプリキュア、キュアフルムーンとキュアヴィントブルームである。
 二人は拳を突き上げながら、上空のかがみと竜に言葉を返す。

「僕たちに言うことを聞かせたいのなら――」
「あなたたちこそ、こっちの言い分を呑むべきよ! いい加減、降りてきて戦いなさい!」

「……あんた達ほんとバカね! そんなの呑むはずがないでしょーが。
 降りて来い降りて来いってね、肉弾戦相手に距離を取るのなんてあったりまえよ!」
「そうアル。勝負ごとは自分が有利になるように進めるのが定石アルヨ。
 正々堂々真正面から戦おう、なんて、日本昔ばなしでもあんまりないアル」
「う。
 でもさ、こっちは遠距離攻撃なんてできないんだよ? これじゃ勝負にならないよ!」
「それにあなたの攻撃もずっと単調だし。なんというか、絵にならないと思う」
「まあ確かにそれはそうアルが」
「ちょ……竜まで味方すんな! ぐぬぬ、言わせておけばなによ!
 こっちはあんた達の顔に傷が付かないように手加減してあげてんのに!」

 露骨に悪評を叩かれて、かがみ(6/)はテンプレっぽく額に青筋を浮かべた。 

「だいたいあんた達も正義の味方気取りならこう、遠くでも攻撃できる必殺技とか持ってなさいよね!
 手からビーム的な何かくらい出せるでしょ普通! ドラゴンボールだってそんな肉弾戦ばっかじゃないわよ!」
「そう言われても……必殺技。あるのかな、ヴィントブルーム」
「分からないよね、えーっと、フルムーン。結局、なんでこう呼んじゃうのかも分からないままだし」

 あったら教えて欲しいよ、と、プリキュア二人は口を尖らせる。
 その間も、ジェット機かと思うような速度で竜(とその背中のかがみ)は飛び回り続ける。
 戦闘が始まって、すでに一時間半。
 通常放送の三倍もの時間ずっと膠着状態では、視聴者もとい読者も飽きてしまう。
 実際、今回の戦闘には完全に巻き込まれた形の竜は、完全に飽きが来てあくびをしてしまう有様だった。

「ふああアル」

 しかしながら、竜は思う。
 みんなちょっと真剣にやりすぎじゃないかアル、と。
 どうせ人間なんて矮小な存在、百年やそこらで死んでしまうものなのに。
 上に乗せているかがみ(6/)も、地面のプリキュア二人も、
 方向性や信条は違えど、まだ瞳に炎を宿らせて言い争いをし続けている。争い、続けている。

(ホント……もし生まれ変わったとしても、人間にだけはなりたくないアルネ)  

 竜が飛び続けないと死ぬ生き物なんだとしたら。
 きっと人間は、争い続けないと死んでしまう生き物だ。
 だからこそ――誰とも知れない他人が殺し合う姿を見て、何か感情を揺さぶられることもあるのだろう。
 竜は楽しくはなかった。面白くもないし、ひどいとも思わないし、怒りさえ覚えない。
 ただ、早くこのつまらない遊戯が終わらないかなあと、それだけを考えていた。

「ちょっと竜。あんた何あくびなんかしてんのよ。スピードちょっと下げなさい、もう一回攻撃するわよ」
「またアルか? どうせさっきまでみたいに避けられるだけアルよ。無駄無駄アル」
「無駄かどうかはあたしが決めることだわ。それに……」
「アル?」
「あたしもそろそろ、『飽きてきた』わ。物語を、動かすわよ」
「おや。そいつは嬉しい話でアルアル」
「アルは一回」
「はーいアル……アルッ☆」
「うぜえー!? ああもう、あんた達! あと十秒!
 あと十秒でいい返事しなかったら、今度こそ殺す気でいくからね!」

 じゅーう、きゅーう、と間延びしたカウントダウンが、固有結界の隅々まで響きわたる。
 さっきからこんなやりとりが繰り返されること、実に10回目。
 かがみ(6/)のクルミ攻撃は確かに、回数を重ねるごとにだんだんその激しさを増している。
 しかしプリキュアの力で常人よりも高いスピードを出せるキュアフルムーンとキュアヴィントブルームにとって、
 直線的なクルミの雨を避けることは容易い。
 そして。今回はそれだけでは、ない。

(満月ちゃん)
(うん、分かってる、マシロくん)

 キュアフルムーン――満月と、
 キュアヴィントブルーム――マシロは目で言葉を交わす。
 この一時間半。アニメでいえば三話分の戦闘を耐え抜いて、二人のプリキュアとしての経験値はさらに上がっていた。
 ゆえに、分かっていた。
 この固有結界、敵の男が『無限の胡桃』と呼ぶこの空間が、本当は無限に続くものではないということを。
 いつか必ず、終わりの時が訪れることを。
 ごー、よん。カウントダウンの数字が減っていく。
 そう。ほんの少しずつ、気づかれないほどにゆっくりと、この場からはいろんなものが減っている。
 クルミが飛んでくる速度、相手の攻撃のパターン数。
 あるいは、こちらに向けて放たれる挑発の言葉の勢い。それと……周りにあるクルミの木の数。

(最初は二十本以上あった。それが、今はたったの四本しかない。
 攻撃の余波で枝が折れることはあっても、消えるなんてことはないはずなのに。
 もし、あれがクルミの在庫量をつかさどってるとしたら。そろそろ向こうは、限界が近いってことだ)
(あの男はたぶん、これに気付いていない。
 ずっと竜の背中に乗ってめまぐるしく視界を移動させてるんだもの、気付かないのも無理はないわ。
 仕組みに気づいてるのは、私たちだけ。これは大きなアドバンテージよ)

 にー、いち。
 マシロと満月は、キュアフルムーンとキュアヴィントブルームは、静かに空を見上げる。
 これ以上ないくらい不快そうな顔をした男の顔が、地面からでも確認できた。
 あの男を。まるで何かのついでのように目の前で人を殺した男を、二人は止めなければならない。
 プリキュアとしての正義感だけではない。二人の、神山満月とマシロの意思として。
 答えは無言、戦闘体勢だけを取る、

「ぜろ」

 かがみのカウントダウンが、終わる。

「ぜろ。ぜろ。ぜろぜろ、ぜろぜろぜろ! 0よ! ったく懲りないわねぇあんた達……。
 さあて、それじゃあ殺してやる! 食らえ、クルミの斉射――全方位バージョン!」
「なっ」
「え、」
「言ったでしょ? 殺す気で行くって」

 一、十、百? 二百? いやもっとだ、
 これまでのクルミの最大顕現数を遙かに上回るクルミが、ドーム状になって二人の回りを取り囲む。
 かと思えば、二人に向かって発射されてゆく。
 しかもご丁寧に、いっぺんに対処できないよう微妙にタイミングをずらしながら!

「フルムーン!」
「分かってる! 数が多くても――軌道が一直線なのは変わらないわ!」

 二人は地面を蹴りあげ跳ぶ。
 遅れてクルミ群が元いたところに集中して着弾、爆音と砂塵が舞う。
 かろうじて避けた……が、息吐くヒマはまるでない。
 上から、横から、前後から。クルミの雨が、矢のような速度で二人に迫る。

「はぁぁぁあああ!」
「やぁあああ!」

 いくつか弾きながら走る。
 二人の足音を追うように、クルミが着弾して足跡をクレーターに変えていく。
 なるほど――今までのクルミはすべて、最初に動き始めた方向に一直線に加速していた。
 それが今回は、発射時にプリキュア二人の近くを狙うようになっているのだ。
 取れる最善の行動は、移動し続けて狙いを定まらせないこと。
 それもルートが読める単調なものじゃなく、複雑に、読まれないように動かないといけない。

(ここにきてこんな――でもこの数。クルミの木は?)

 後ろからのクルミをデイパックで受け流し、ヴィントブルームは辺りをちらと見回す。
 クルミの木はやはり0本。よし、これなら、

「ヴィント……ヴィントブルーム、二手に!」
「あ、ああ!」
「ほらほら、ほらほらあ! 墜ちろ落ちろ倒れろ死ね! まだまだクルミはたくさんあるわよ!」

 怒号というか気がふれているかのようなかがみ(6/)の叫びが空間を脅す。
 竜はさっきから無表情。
 二手に分かれたプリキュアは無軌道に駆ける、
 が、追いづらくなったはずのそれらを難なくクルミは捕捉してくる。 
 それでも。二手に分かれたぶん、相手が使わないといけないクルミの数は二倍となり――消耗を誘える。
 肘で。
 膝で。
 爪先で。
 拳で。
 避けきれないクルミを迎撃しながら、狙うは弾切れただ一つ。

(あの男は間違いなくこの攻撃に賭けてる。だから、ここさえ乗り切れば。戦況は一気にこっちに傾く。
 だけど、僕たちも消耗してるのは同じだ。どうにかここで……!)

 ヴィントブルームは右に飛んだ。風を切る音とその大きさで、次のクルミの方向を予測。
 デイパックで受け流すしかない――が、そもそも何度もクルミの攻撃を耐えられるようなものじゃない。
 案の定、次に飛んできたクルミを受けると、デイパックが軽くなった。
 裂けてぶちまけられた中身は、基本支給品の水入りペットボトルに、裁縫セットと、一枚のカード。
 『六芒星の呪縛』という名前のカードは、確かフルムーンのほうに『融合』という名前の似たカードがあったな、
 と思ってフルムーンの方を見れば、ほぼ同時に彼女のデイパックも宙を舞っていた。
 こちらは中身が入ったまま、デイバック自体が吹っ飛ばされている。
 とはいえ、ヴィントブルームのものと同様、使い道が分からないものが入っていたのは確認済みだ。
 問題は、防御に使える物がもう無いこと。地面にクレーターを作るほどの威力を持っているクルミを、
 ここからはどうしても体で受けなければならないこと。

「う、がはっ……!」
「ヴィント――きゃ……うう!」

 空中に残るクルミはあと僅か。
 しかし、かすめたクルミが服を裂き、当たったクルミが肌にアザを作る。
 手が、足が、思うように動かなくなっていく。視界がかすんで、世界がぼやける。
 当たり前だ。
 ずっと竜に乗って動いていないかがみ(6/)と違って、二人は一時間半の間クルミを避け続けていたのだ。
 どちらがより疲れているかなんて議論するまでもない。

「でも……負けられない!」

 擦り傷、切り傷をあちこちに作りながら、少年少女はまだ倒れない。
 走り続ける。クルミの海の中を泳ぎ続ける。
 なぜ負けられないのか。自分が生き残るため? 貞操を守るため? どちらも、違う。
 自分の意思を、みんなを守るという志を貫くため。
 どんなに無謀でも、どんなに理不尽な相手でも、マシロと満月は負けるわけにはいかなかった。
 走って、ぶつかって、転んで、起き上がって、また走って。

 そして、クルミの攻撃が、ついに止んだ。

「……ふぅん、やるじゃない」

 竜の上から身を乗り出し。
 クレーターだらけになった地面を見て、かがみ(6/)は思わず賞賛の言葉を漏らす。
 聞こえる息の音は、二つ。

「褒めてあげるわ。あのクルミの攻撃を受けて、まだ意識を保っているだなんてね。
 でも勝負はあたしの勝ち。あんた達はもう、動けない」  
「はぁ、はぁ……っ」
「っう……くそぉ……」

 キュアフルムーンとキュアヴィントブルームは――生きていた。
 そしてしっかりと大地を踏みしめ、上空のかがみ(6/)を見据えながら立っていた。
 ただし、ヴィントブルームの肩をフルムーンが借りる形で、だ。

「ごめ、ん、ヴィントブルー、ム。わた、し……はぁ、足、引っ張っちゃ、った」
「謝らないで、フルムーン。大丈夫、僕がついてる」
「竜、地面スレスレで。降りるわ。ふふ、ちょっとピンクな展開になるから、嫌なら上空を飛んでなさい」
「……いいアルカ? ジェリーに噛まれても知らないアルヨ?」
「あたしはトムじゃないわ。ほら早く」
「はいはいアル」
「……はい、は一回よ」
「はいアルアル☆」
「もう突っ込む気も失せたわ」

 ゆるゆると高度を落とし、竜の背中からかがみ(6/)が地面に降り立つ。
 竜はけんぜんなシーンを視界に入れたくないのか、単に興味がないのか、再び空へと昇っていく。
 勝敗は決し、ここからはワンマンショー。舌舐めずりを一つして、悪魔は天使に問いかける。

「さて――どんな気分かしら? これから犯されると分かっているのに、一歩も動けず反抗もできない気分は」

 絶対の自信を表すように胸を張って、一歩一歩獲物との差を詰めていくかがみ(6/)。
 男の姿をしながら女口調で喋るその姿は、まるで何かに取り憑かれているようで。

「悔しい? 苦しい? 痛い? それとも怖い?
 大丈夫、心配する必要なんてないわ。嫌な感情はぜんぶ忘れさせてあげる。カオス仕込みの快楽でね」

 ぞっとするようなことを言う。即興で作ったような笑顔を浮かべる。
 迫りくる男の行動ひとつひとつが、プリキュア二人には理解できなかった。

「……なんで、こんなことをするんだ」

 言葉を返したのはキュアヴィントブルーム。
 単純な疑問と、ある種の諦めが混じった声だ。

「はあ? 意味わかんないこと言わないでよね。理由なんてないわ、むしゃくしゃしたからやってるだけよ?」

 担いでいたフルムーンを一旦地面に座らせて。
 ヴィントブルームは彼女を守るように矢面に立つ。
 だが彼も、フルムーンと比べれば多少マシとはいえ、立っているのがやっと、というほどふらついている。
 それでも。拳を握りしめながら、ヴィントブルームは語り始める。

「意味わかんないのは、こっちだよ。正直いって僕には、あなたのことが理解できない。
 ここに来る前の生活で僕はいろんな戦いを見てきた。
 でも……それは自分の正義のため、誰かのため、
 あるいは、生きるため。どんな人でも、そうしなければいけない理由があって戦っていたよ。
 僕は殺人は否定しない。こんな場所なら、仕方なくってこともある。
 もちろんできればそんなことしてほしくないけど、願うだけでゼロにできるはずがない。
 世界はそんなに甘くないよ。綺麗事を並べるには、広すぎる」
「へぇ、ただの正義馬鹿にしては珍しく、ものわかりが良いじゃない。
 それで? あたしのことが理解できないのは、いったいどうしてなのかしら?」
「……それは、あなたに戦う理由がないからだ。分かってるはずだよ、あなたは、殺すのを何とも思ってない。
 まるで、殺し合いが義務づけられてる世界から来たみたいだ。理由もなしに人を殺していいと思ってる。
 生きたいとか誰かのためとかじゃない、ただ自分の利己のために。そんなのは、僕は許されないと思う」
「――敢えて突っ込まないわよ。続けて?」

 にやけ顔で歩いていたかがみ(6/)が、ぴくりと眉を動かして不快そうな表情をした。
 ヴィントブルームは続ける。顔を上げて、前を見る。

「僕は、誰かを守るためなら自分の命もかえりみない人たちを知っている。
 僕のために戦ってくれる子たちを、知っている。ここには僕しかいないけれど、
 だからこそ、僕は彼女たちのように、誰かを守るために戦おうと思う。
 それをあなたが邪魔するというなら。誰かを襲い続けるというなら。
 僕はあなたを止めなきゃいけない――たとえあなたを、殺してでも!!」

 瞬間。
 もう動かない『ように見せかけていた』、足を動かしてヴィントブルームは駆けた。

「いっけええ、ヴィントブルーム!」
「ああ! かがみさん、やっぱり罠だったアルヨ!」
「あらホント」

 すべてはこの瞬間を作るための策だった。 
 負けたように見せかけ、かがみ(6/)に降りてきてもらってからの、不意打ち。 
 本当にギリギリだったけれど――ヴィントブルームはどうにか余力を残せたのだ。
 前方、かがみ(6/)との距離はそう大きくない。クルミの木が無い以上、迎撃は不可能。
 一撃。たった一撃、それだけ入れることができれば優位に立てる。
 後ろからフルムーンの声援を受け、千載一遇のチャンスに乗って、ヴィントブルームは拳を振り上げた。
 突然のことにかがみ(6/)はぽかんとしている。ように見える。
 一時間半ずっと能力を使い続けて、やはり同じように消耗していたのだろう。反応が遅い。
 これならいける、勝つことが出来る、はず。
 きっと。たぶん。おそらく。

「はああああああああああ!!」

 そう、数々の推論のもとに立てられた仮説に則って。それが間違いである可能性も、考えず。
 例えば、いまだ地面にびっしりとおちたままのクルミにも気づかずに――、
 ヴィントブルームは咆哮した。
 柊かがみは、心からの笑顔を見せた。

「爆発しろ☆」

 ひとこと。
 そう言い放ったのを、ヴィントブルームの耳が捉えたかと思えば。
 ばん! ばん! ばん! と、爆竹が爆ぜるような音がばん! ばん! ばばばばん!
 と地面からばん! とそれはそれは大量にばばばばばば! と響き、
 気がつけばヴィントブルームは……いや、変身が解けたマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルームは、
 地面に情けなくうつ伏せになって砂に顔を埋めてしまっていた。

「が……はっ?」
「マシロくん――!!」
「あー、あんたちょっと黙ってろ。はい、クルミのツタ」

 驚愕するマシロ、助けようと立ち上がろうとしたフルムーンに、地面から現れたクルミのツタが絡みつく。
 四肢の自由を奪い、地面から少し浮かせて拘束。
 かがみ(6/)が人差し指を振るうと、大きなクルミがどこからともなく現れ、
 何か叫ぼうとしていたフルムーンの鳩尾へクリーンヒットする。変身が解け、神山満月がぐったりと項垂れた。
 この間、二秒。

「なん……で……?」
「あんた達が犯した間違いは、四つ」

 思わず疑問符を口に出してしまったマシロを見下ろしながら、かがみ(6/)は解説を始める。

「一つ目は、この固有結界に関して。
 あんたはどうやら、この結界の維持にはそれなりのリスクがかかると思い込んでいたらしいけど。
 そんなものは無いわ。この技は基本ノーコスト。カオスロワのチート力を舐めてもらっちゃ困るわね。
 二つ目は、クルミが爆発しないと思っていたこと。
 爆発するわよ、クルミだもの」

 いや爆発しないだろう、というツッコミは通じない。
 実際に地面のクルミはマシロの近くのものだけ爆発し、中の身や破片がマシロを襲ったのだから。

「じ、じゃあ! クルミの木がだんだん減ってたのは何だったんだ! あれがあったから僕らは……」
「クルミの木? 減ってたかしら? ふふ……もう一度周りを見回してみたら?」

 言われてマシロはもう一度辺りを見回す。そして驚きで目を見開く。
 クルミの木が、元の本数に戻っている。
 いや、むしろ増えている。まるで閑散としていた砂地が、林に変わり森になり、樹海へと変わるくらいに。

「クルミを創造できるってことはね、消滅も再生も自由自在ってことよ? クルミの木だってクルミだわ」
「あ……ああ……」
「三つ目の間違い。あたしに勝てると思っていたこと。対等な戦いをしていると思っていたことよ。
 あたしはずーっと、最初から、あんたたちをいじめてただけ。
 いつでもヤれるのを、あんた達が万策尽きるまで遊んでやってただけなのよ。
 分っかりやすぅいフラグを立ててあげて、それっぽいバトルを演出してあげて……楽しかったわよ?」

 虫籠から出ようと足掻いてるバッタみたいで、とっても愛おしかったわ。
 そう言うとかがみ(6/)は、6/の、男性の体を最大限に生かして、伏しているマシロの胴体を蹴り飛ばす。
 うつ伏せの体があお向けになるくらいに、思いっきり。

「うぁ……! げっ、あ、……か、はっ!」
「さてもう一度聞こうかしら。ねぇ、今、どんな気持ち?」
「く……く、そ……」
「何にもできずに踊らされて、そんで犯されちゃうわけだけど。
 それでもまだ懲りずにあたしを否定するのかしら?
 自分の利己のための殺しはダメ、許されない? はぁ?
 あんた根本的に勘違いしてるわよ。 これが四つ目の間違いね。
 殺しはねぇ? どんだけもっともらしい理由を付けようが、やりたいからやるもんなのよ?
 誰かのためだとか。生きるためだとか。あたしを止めるためだとかさあ。
 それは結局、自分のためだろ?
 あんたは、お前らはさ。自分が人を殺す理由を、何かのせいにしてるだけだろうが!
 ……あたしは偽らない。正当化なんて糞食らえ。やりたいからやる、それだけのこと。
 殺したら殺されるって、分かっててやってるわ」

 好き勝手に放たれる言葉が、マシロの心に突き刺さっていく。反論したいのに、できない。
 確かに、どんな理由があったとしても、殺すことは殺すことだ。
 それでもそこに正当な理由があってほしいなんていうのは、マシロの一方的な願いでしかない。
 二つの主張が、ぶつかるとき。
 通って正義になるのは、戦いに勝ったほうの主張だ。
 そしてもはや、マシロにここから勝つ策はない。さらに満月はクルミのツタに捉われ、意識を失っている。
 命を握られているのと同義だ。……抗うことは、できない。

「……満月ちゃんには、手を出すな。その代わり、僕は何でもする」
「話が分かる子は嫌いじゃないわ。まぁ――その願いは聞かないけどね! あははは!」
「そん、な」

 手が伸びた。救いを求めて天へ伸びるマシロの手、獲物をいたぶらんと、地へと伸びるかがみ(6/)の手。
 少年の手は、空を切り。青年の姿をした変態少女が、己のエゴのために少年の服の襟をつかんだ。
 引き上げて、はだけられた胸を観察する。

「あら? 思ったより肩幅が広いし、胸筋もあるわね……あ。男の臭いだ。
 へえ。そういう趣味だったのねぇ。ま、あたしはどっちでもいいけど。穴があれば」
「頼むから……満月ちゃんには……」
「うっせぇ黙れ」

 かがみ(6/)はポケットからパンツを一つ取り出して、マシロの口に詰めた。

「むが! むが……む、う!」
「さてさて、これで口の中を切る心配も無くなったことだし……一発いっとこっか♪」
「……!?」
「この握りこぶし。何に使うか分かるわよね」

 返事は聞いてない。かがみ(6/)はマシロの頬骨あたりを狙って、素早くジャブを放つ。
 ぱぁん、と小気味よい音がして、マシロの鼻からつつ、と血が垂れていく。

「がっ……」
「あんたホントいい顔するわね。まずその表情、分かんなくなるまでぼっこぼこにしてあげるからね! そら!」

 二発目は下からのアッパー。
 衝撃は顎から後ろに向かって脳を揺さぶり、一瞬白目をむいたマシロは再び仰向けに倒れる。
 すかさず馬乗りになって、マウントポジションをとったかがみ(6/)はニタニタと笑いながら、

「おら! おらおら、さっきまでの威勢は? どこ行ったの?
 ほらほらしっかりしないと連れの両穴がっばがばになるまで○しちゃうけどいいのかしら?
 あはは、不細工な顔! アンパンマンみたいよ! ふふ、ヒーローになれて良かったじゃない!」

 左から、右から、無遠慮に無慈悲に、マシロの顔に殴打の雨を浴びせる。
 終わらない。止まらない。
 唯一止められる立場にある竜は、かがみ(6/)が逆転してからもう地上を見てすらいない。
 マシロの整った顔立ちはたちまち腫れ上がっていく、目がまともに開かなくなって、呼吸が辛くなっていく。
 薄れていく世界の中で、ぼやけてかすれていく頭の中、マシロはふと思う。
 ああ、これじゃあ。こんな顔になってしまったら、もう王女の影武者なんて出来ないじゃないか。
 苦しい――辛い――でも、くっするのだけはいやだ。
 そしたらもう――し、……、

「あら? あらあらら? ねぇねぇどうしちゃったの? もう口答えできなくなった?
 え? 死ぬの?
 バカなの? 死なせないわよ? そんなに簡単に、あたしがあんたを殺すとでも思ってたの?」
「――うぅが、あがっあ!」

 次は首を絞められる。飛びかけていた意識が、生命の危機を感じて引き戻される。
 かがみ(6/)は殺すとはひとことも言ってない。犯す、と言ったのだ。
 つまりそれは、身体だけでなく、精神まで支配する、ということ。
 柊かがみの心の飢え。
 6/と仲違いしたことから生まれたそれは、知らず知らずのうちに自分に服従してくれる忠実な犬を求めていた。
 自分の言いなりになって、何があってもそばにいてくれて、何をしても文句を言わない。
 そんな都合のいい存在を、強欲にも求めてしまっている。

「……ほら」

 だから、首を絞めて。

「観念しなさい」

 生きるか死ぬかの瀬戸際で放す。立場を、認識させる。

「あんたの生殺与奪は――あたしが握ってるんだ」
「う……あ、ぁ」

 繰り返し、繰り返し。続けられる虐待じみた行為によって、マシロの心はどんどん消耗していった。
 七回、八回、一度呼吸をするごとに、沈められた海から這い上がる感覚。
 したはずの決意、想ったはずの正義、全部水に流されていくようなひどいノイズが頭を埋めて、
 マシロの心を黒く塗りつぶしていく。
 揺れる、揺れる。気持ちが、揺れる。いのちごい、なんて選択肢が、
 泣きそうなほどに頭の中で大きくなって。

「た……す……」
「あら、何よ? くすくす」
「……、け、」

 その言葉をマシロが発そうとした、そのときだった。


(――Let's……sing a song――)


 歌。
 穢れきった場の空気を浄化するかのような、澄んだ歌声が固有結界内に満ちた。
 小さくて、かぼそい声。でもとても優しくて、張りつめた空気を弛緩させるような柔らかな声。
 それでいて、どこか力強さも感じられる声。
 広い広いクルミの世界のすみずみまで浸透していったその声は、どこから生まれてきたのか。
 マシロにも、
 かがみ(6/)にも、
 空でゆっくりと遊泳していた竜にも、
 歌声の発生源はすでに特定できていた。

「……アル?」

 竜は不思議に思う。なんで今になって、歌なんて歌うのか。

「なんのつもり……?」

 かがみ(6/)も同じだった。
 ボコられてる相棒を尻目に歌を歌い始めるなんて、ついに気でも違えたのかと思った。

「…………満月ちゃん!?」

 ただ一人。
 マシロだけが、『キュアヴィントブルーム』だけが、声の主の意図するところを体で感じ取っていた。
 遅れて二人と一体は、声の主がいる場所へ目を向ける。
 そこにはクルミのツタに囚われた神山満月がいて――いつのまにかキュアフルムーンに再度変身している。
 しかしどうにも様子がおかしい。マシロが話しかけても、歌を歌い続けるばかりで全く反応を示さないのだ。
 ただ目を閉じて、歌うことだけに集中している。代わりにマシロの体から、不思議と力が溢れてくる。

(これは……? まさか、この歌が?)

 歌に乗せて、力が流れ込んでくる。
 ぽかぽかと体が暖かくなって、壊れかけていたマシロの心を癒していく。
 伝わってくる――満月ちゃんは、僕のために歌ってくれている。この絶望的な状況でも、諦めずに信じている。
 僕を、僕たちの勝利を、信じてくれている。
 そうだ、何を弱気になっていたんだ。僕は一人じゃないのに。月が欠けることはないって、言ったのに。
 満月ちゃんが、力を貸してくれている。あとはそれに、僕が応えるだけだ。

「――――あぁあアァあアぁああアアッ!!」
「ん、なっ!?」

 どこからそんな力が湧いてきたのか。
 吹っ飛ばすようにしてマシロはかがみ(6/)を退ける。
 立ち上がって、乱れた髪を軽く振ると、恐怖に濡れていた瞳はもう勇気を取り戻していた。
 クルミに切り裂かれたはずの服や肌、殴られて腫れ上がったはずの頬が、どんどん元に戻っていく。
 光に包まれたマシロの体が、再びキュアヴィントブルームへ変身した時には、
 戦いが始まる前より元気なほどに、身体も精神も回復していた。

「フルムーンの……乙HiME(オトメ)の力、受け取ったよ」

 自分の意思とは無関係に呟いた言葉は、さらにヴィントブルームの姿を変化させる。
 王族衣装に似たコスチュームから、元居た世界で彼を守ってくれていた、乙HiMEに似た服装へ。
 守られる側から、守るために戦う側へ。

「もう一度だ。まだ僕らは負けてない。もう一度、あなたを止めるために僕らは戦う。
 いつまでもあなたってのも他人行儀かな。ねえ、教えてよ。名前」
「なぜ回復したのかしら? ……そっか、この歌の効果ってやつか。
 イヤボーンなんて都合いいわねえ、あんた達愛されてるわよ。でもね、名前を人に聞くときは――、
 自分がまず名乗るもんじゃないかしら?」

 かがみ(6/)は皮肉を吐きながら、フルムーンを捕らえているクルミのツタに命令を送る。
 ツタはしゅるしゅると伸びてフルムーンの口へ。首を絞めることも考えたが、差し当たってはこっちの方が確実。
 どんな効力だか知らないが、歌がこの状況を生んでいるのは明らかだ。口さえ塞げば、

「そうだね、そうするよ。だから、もっと正々堂々やろう。騙し合いはなしだ」

 阻止された。
 かがみ(6/)がフルムーンの口を塞ごうとした瞬間、ヴィントブルームの姿がその場から消え、
 かと思えばクルミのツタはずたずたに切り裂かれた。
 砂塵の中から現れたのは、フルムーンをお姫様だっこしたヴィントブルーム。
 姿はさらに変化していた――背中に光の羽を生やし、大きな長剣を携えたその姿は、
 必殺技どころか第二形態と呼ぶに相応しい姿だった。

(ちょっと遊びすぎたかしら。やっべーの呼び起こしちゃったわね)

 冷や汗を一滴流しながらも、かがみ(6/)はあわてずに周囲の様子を観察した。
 視界の隅を竜が悠々自適に飛んでいる。これは変化なし。
 発現させたクルミの森、クルミの砲弾。これも変化なし。
 攻めの手はまだ、死んでいない。
 ただ――気絶させたフルムーンの方に意識を向けていなかったのはミスだった。
 祈るように目を閉じ、ヴィントブルームに抱き上げられながら、
 綺麗なメロディを詠唱するフルムーンにはなぜか隙がない。
 どこから攻めても『なにか』に阻まれてしまう、そういうビジョンが頭の中で組みあがる。

 今の状況からも分かるように、こっちにちょっかいを出すのは負けフラグ。
 ……今までの経験からくるフラグ勘のようなものが、かがみ(6/)の脳内で警告のブザーを鳴らす。
 続けて前を見る。
 紫銀の髪を揺らしながら、さっきまでとは別人のようにしてかがみ(6/)の前に立ちふさがる少年。
 フルムーンを静かに地面に立たせ、すっと息を吸い込んで、

「僕はマシロ・ブラン・ド・ヴィントブルーム。といっても、これも偽名だけどね。
 本当の名前は、教えちゃいけないことになってる」

 と片目を瞑る動作なんか、強者の余裕さえ感じられる。
 支えだ。
 不安定になっていた心、精神を、あの歌が支えている。
 もはや今までのような絡め手は効かないだろう。正々堂々、正面から力で打ち負かさない限り、
 二人のプリキュアの信念を曲げることはできない。服従させることも。

「あははは、このあたしが正々堂々だなんて。お笑い種もいいとこね。
 ――ようやく、退屈しなさそうじゃない。
 オーケー、教えてあげるわ。あたしの名前は、柊かがみ。ロワに呪われたツンデレコンビの片割れよ」

 ヴィントブルームに羽根が生えた以上、竜に乗って空には逃げられない。
 かがみ(6/)に残された選択肢は、目の前の正義の味方と戦う悪へとなりきることだけだった。
 でも、それは。今までとなにか違うことをするとか、そういうことじゃない。
 いつだってかがみ(6/)は悪であり、そうなることで目立ってきたのだから。
 目立つことで、死を逃れてきたのだから。
 後悔なんて、一つもない。

「クルミの大剣」

 ここは『クルミの固有結界』。……なにもかもがクルミで演出できる空間。
 かがみ(6/)は右の手へとクルミを集めていく。
 自在に形を変えるクルミは次第に、ある一つの形へと収束していく。
 巨大な、剣。まがまがしいオーラを放つ、クルミの大剣へと。
 かがみ(6/)が剣を構えたのを見て、ヴィントブルームも地面に差していた長剣を引き抜く。
 そして同時に、呟いた。

「「二つの主張が、ぶつかるとき。
  通って正義になるのは、戦いに勝ったほうの主張だ!」」

 火花散る。
 空間を満たす歌の中、二人の思いが剣となって――戦いは乱戦から、一騎打ちへと進行した。

(おおー、かっこいいアル。BGMもいい演出アルネ。
 と、まあそれはいいんアルけど……いつ終わるんアルヨ、この戦い?)

 その戦い上空から眺める立場の竜は、また一つ欠伸の数を増やすのだったが。
 ぼーっとしすぎていたからか、竜もこの空間に起きていた異変には気づかなかった。
 ぴし――、と、クルミの天井がほんの少し割れて。
 青く晴れ渡った空がそこから、わずかに覗き始めたことに。

 柊かがみは一つだけ嘘をついている。
 カオスロワで許されるチートが、オールロワで同じように許されるとは、限らない。 


【1日目 午前/C-5 クルミの固有結界内】

【柊かがみ(変態仮面)@パロロワクロスネタ投下スレ】
【服装】上半身裸
【状態】ほぼ健康、外見は◆6/w氏(クロス)
【装備】大量の下着、クルミの大剣
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~1
【思考】基本:やりたいようにやる
1:6/の代わりに服従してくれる犬を作る
2:目の前の2人を正々堂々犯す
3:脱出方法を探す
【備考】
※クルミの固有結界の維持限界が近いことを隠しています。

【竜@まんが日本昔話】
【服装】全裸
【状態】健康
【装備】なし
【持ち物】支給品一式、不明支給品0~1
【思考】基本:ロワはどうでもいいアル
1:いつになったらバトルは終わるアル?
2:かがみよりも6/さんが心配アル
3:生まれ変わっても人間にだけはなりたくないアル
【備考】
※飛び続けないと死にます。

【神山満月@満月をさがして】
【服装】プリキュアっぽい服
【状態】軽傷、疲労(大)
【装備】ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5
【持ち物】
【思考】
1:いろいろと危険な人(かがみ)を止める
2:マシロとアカギ(零)と一緒に都市で殺し合いを止めるための仲間を探す
【備考】
※ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5でキュアフルムーンに変身可能。変身中は病気が悪化することは無いようです。
※キュアフルムーンの容姿は原作のフルムーン状態です(金髪ツーサイドアップの16才ver、ステージ衣装っぽいプリキュアっぽい服)
※必殺技「キュアフルムーンソング」歌ってる間味方を支援する技。回復効果(中)。

【マシロ@舞-乙HiME(漫画)】
【服装】乙HiME仕様のプリキュアっぽい服
【状態】健康
【装備】ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5、長剣、光の羽
【持ち物】なし
【思考】
1:いろいろと危険な人(かがみ)を止める
2:満月とアカギ(零)と一緒に都市で殺し合いを止めるための仲間を探す。
3:満月が心配。
【備考】
※ピンキーキャッチュ@Yes! プリキュア5でキュアヴィントブルームに変身可能。
※キュアヴィントブルームの容姿はマシロとの違いは特になし(髪はカツラではなくなる。王族衣装みたいなプリキュアっぽい服)
※必殺技「キュアダイヤモンドヴァルキリー」味方の支援を受けて乙HiMEの力を使う技。
 光の羽と長剣を生成し、原作5巻の最後みたいな感じに服も変化する(支援する仲間が多ければ多いほど強くなる)


※マシロのデイパックが破れ、DMカード「六芒星の呪縛」@ニコロワと裁縫セット@現実が固有結界内に落ちています
※神山満月のデイパック(中身はDMカード「融合」@ニコロワ、不明支給品1)が固有結界内に落ちています
※クルミの固有結界にヒビが入り、外から見えるようになりました。


時系列順で読む


投下順で読む


【誤解連鎖】 柊かがみ(変態仮面) きっと奇跡も、魔法も、あります!
【誤解連鎖】 きっと奇跡も、魔法も、あります!
【誤解連鎖】 マシロ きっと奇跡も、魔法も、あります!
【誤解連鎖】 神山満月 きっと奇跡も、魔法も、あります!


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー